【ビジネスカジュアルの範囲とドレスコード】どこからどこまで許される?着こなし例の考察

「服装はビジネスカジュアルで」

その機会は、あるとき急におとずれる。

 

【ビジネスカジュアルは曖昧】どこからどこまで許される?

 

ビジネスカジュアル。曖昧なファッションをさらに難しくし、皆を困らせるワード。

しかも仕事時前提という面倒なおまけつき。

 

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ビジネスカジュアルの範囲とドレスコード

このビジネスカジュアル、いったいどこからどこまでがその範囲なのだろう?

 

これがスーツであれば話はもっとシンプル。フィッティングや生地、細かい制限などがあるが「選ぶ」という点だけであれば、スーツスタイルはそこまで悩まない。

 

スーツは範囲(線引き)がわかりやすいという事。

 

一方のビジネスカジュアルについて、どこからどこまでが許容される範囲なのか?

詳しくみていくことにする。

 

 

ビジネスカジュアルとは?

ビジネス=仕事、業務上の

カジュアル=気軽でくつろいでいる状態・さま

 

つまりビジネスカジュアルとは、ほどよくリラックスした仕事着という事になる。

 

あたえられた業務上で、不足がない程度にリラックスした服。

こういういう訳である。

 

正直、その「ある程度」のさじ加減が曖昧でわからないから困ってしまう。

 

来客と応対の有無や運動量の程度、職場の雰囲気、環境に合わせて適度にカジュアルに寄せた仕事着。

このように曖昧な縛り。

 

バランス感がわかって着こなしをしているお洒落な人なら問題ないのだろう。

 

難しいのは、仕事はスーツオンリーで休日は普段着。

このようにオンオフでわかりやくし服を選んでいる場合。

 

急に曖昧なビジネスカジュアルを強要されても困惑するのはあたりまえ。 

 

 

 

ドレスコードどこからどこまで許される?

ビジネスカジュアルを着こなす場合、スーツスタイルに比べ選択肢は格段に増える。

 

それなのに普段着に比べ制約も多い。だからどうにも難しい。

 

ビジネスカジュアルとネクタイ

例えばネクタイ。

そもそもするかしないかでも迷うだろうし、シルク素材ではかっちりしすぎる場合がある。

 

そこで登場するのがニットタイ。

 

ビジネスカジュアル といえばニットタイ

 

こちらであれば、ビジネスカジュアルの定番として使うことができる。

 

範囲をしっかりと線引き。そうすればビジネスカジュアルなどこわくは無いのだ。

 

 

線引き

では、どこからどこまでがビジネスカジュアルか?

 

この範囲を把握する為には「最もスーツスタイル寄りのビジネスカジュアル」と「最も普段着寄りのビジネスカジュアル」

この間をしっかりと押さえる必要がある。

 

イコールして、この範囲こそがビジネスカジュアルとして許される(使える)ドレスコードになる。

 

これを知り、自分の環境に適切なビジネスカジュアルを選ぶ事が着こなしの基本であると考える。

 

 

ビジネスカジュアルの着こなし

ドレス(スーツスタイル)寄りのビジネスカジュアル

まずは最もスーツスタイル寄りの着こなしを確認する。

 

ビジネスカジュアルで画像やコーディネートを検索すると最も多く探すことができるのはウールのネイビージャケット、グレーのウールスラックスに革靴(黒か茶色)。

いわゆるジャケパンスタイル。

 

出典:nanouniverse.jps

 

こちらがスーツスタイルに寄せたビジネスカジュアルのかたち。

同時に最も無難なビジネスカジュアルスタイルともいえる。

 

もし悩みたくない人がいればとりあえずこのスタイルで間違い無い。

仮にこのスタイルで「違う」といわれたならばその指定はビジネスカジュアルではない可能性が高いだろう。

 

ではスーツスタイル寄りのビジネスカジュアルについて、いくつかのポイントにまとめてみよう。

 

セットアップ

上下セットのコーディネートにすることによってスーツスタイルに近づく。

 

出典:wear.jp

 

素材やデザインなどキレイにキメすぎるとビジネスカジュアルに見えなくなるので注意。

もしセットアップにするのであれば素材をコットンやリネン、秋冬であればツイードやコーデュロイ等に変えてあげる事によりカジュアル側に寄せる。

 

このように素材を変えたスーツのセットアップはドレス寄りのビジネスカジュアルの代表的着こなしといえるだろう。

 

ネクタイ

もちろんクールビズの浸透を含めノータイの着こなしは一般的にも定着している。

その為「ネクタイをわざわざする」という着こなしはドレスアップをわかりやすく示す行為とであり、他の組み合わせがカジュアルなものであってもキレイな雰囲気を表現する事ができる。

ドレスに戻してあげるという逆の使い方。

 

前述したニットタイや季節感を出しやすいウールやリネンのタイもビジネスカジュアルでは使いやすい。

 

 

 

 

革靴

革靴を履くかどうかはもちろんの事、色に関しては茶靴より黒靴の方がドレス。

ストレートチップやプレーントゥ、Uチップなど靴の種類によっても大きく変わる。

よりスーツスタイルに寄せておきたいのならストレートチップの黒か外羽根式のプレーントゥまで押さえておけばまあキレイ。

 

 

 

その他にも色や素材、デザインの違いでキレイな要素とカジュアルな要素を使い分ける事ができる。

極論をいうとこの許容範囲が仕事の環境によって前後してしまう為完璧なものは存在しない。

 

しかし、スーツスタイル(ドレス)に極力寄せたビジネスカジュアルであれば無難で安心というのは間違いない。

 

 

カジュアル(普段着)寄りのビジネスカジュアル

一方の普段着に寄せたカジュアルスタイル。どちらかといえばこちらのスタイルの方が難しい。

なぜならさじ加減が仕事の内容などによって大きく変わるから。

 

出典:wear.jp

 

例えばこの着こなし。ポロシャツを使う事によりカジュアルに限りなく寄せている。環境や指定によってはアウトだろう。

もしこれにスニーカーやジーンズをプラスすればそのまま普段着という事になる。

 

これを好みや自身の環境を考えながらどちらかに寄せていく。

 

 

では普段着に寄せたビジネスカジュアルのポイントについても見ていこう。

 

ジーンズ

ジーンズを穿いて良いか?

もしここが良しとされるのであればカジュアルの許容範囲はとても広いという事になる。

不可となれば少なくともチノパン以上のドレス感のもので選ぶ必要がある。

 

ジーンズ可の場合でも色落ちをしたものや穴の空いたものは不可というケースもある。濃紺やリジットに近いもの限定。

パンツに関しては、スネが見えるのは不可であったり結局のところ細かな指定が存在するため少々ややこしい箇所。

 

ジーンズの色落ちを楽しむのはやはりプライベート中心

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襟付きのトップス

テーラードジャケットが必須なのか?Yシャツかポロシャツでも可能なのか?このあたりに照準は絞られる。

場合によってはカーディガンなどの襟がないトップスでも大丈夫なケースがあり特に曖昧な部分。全体のバランスで可否が決まる事がある。

 

スニーカー

昨今ビジネススニーカーを推奨する流れがある。

しかし実際はスニーカーそのものがカジュアルデザインなものが多い為ダークトーン、装飾が少ないもの色もシックなものだけとしている所が多い。

逆に難しくしているのが正直な感想。

 

真っ黒で控えめデザインならセーフといった所だろう。

 

このようにカジュアルのポイントは非常に多く総合的にバランスを整える必要がある。

細かくいえば服にシワがあるとかポケットの形状がどうとか、そういう話。

 

 

それでも迷ったら

キレイに寄せる。

正直つまらないなと思う部分はある。

しかしあくまでビジネス=仕事

つまり仕事着であるからして、キレイすぎる分にはまわりや相手に失礼とならない。

 

だからといってビジネスカジュアル指定なのに普通のスーツを着ていくのはやりすぎ。

このように考えている。

 

キレイに寄せたジャケパンもしくはカジュアル素材のセットアップと革靴。

対して襟付きトップスにジーンズとスニーカーなどのミックススタイル。

このふたつの間で適宜選ぶ。

 

困る場合はドレスに寄せる。

好みを貫きたければ少しだけカジュアルに寄せ、着こなしていく。

 

ビジネスカジュアル 。曖昧を楽しんでいこう。