先日、友人より「購入したものの使っていない」という事で、なんとプルオーバーのパーカをいただけることになった。
しかも、既に愛用しているループウィラー(LOOPWHEELER)の別モデル。
「着ていただけるのであれば、よかったらどうぞ」との事で、頂戴する運びとなった訳である。
本当にありがとうございます。あらためて、この場も借りてお礼させていただきます。
以前購入のLW250(フルジップ)も非常に気に入っており、早かれ遅かれこのプルオーバも手に入れたいと思っていた。

そして、せっかくのループウィラーの良品である。許可を取った上でレビューをさせていただく事にした。
さっそく確認していこう。
ループウィラー(LOOPWHEELER)のプルオーバーパーカ
数ある種類が存在するループウィラーのスウェット。
ベーシックなクルーネックやジップアップ、カーディガンなど。
ループウィラーのスウェットと素材
そんな中、今回いただいたのはこちらのLW05というモデル。
シンプルなプルオーバーにフード付き、ベーシックなパーカだ。
前記事でも紹介しているが、ループウィラーは生地ごとにその呼び名を変えており、こちらはもっとも肉厚のLWベーシック。
吊り編み機による肌触りが良く、長きにわたり愛用できるループウィラーのスウェット。
既に所有しているLW290に比べ、厚手。春秋はもちろん冬時期のインナーとしても快適に仕様する事ができる。
※LW290はベーシックより薄手のLWライトという生地
各部の特徴についても確認していこう。
シルエットとサイズ感
まずはそのシルエットから、平置きした全体像がこちら。
特徴としてはアームホームは細みでボディはほどよくゆとりがある。
パーカは究極のカジュアルアイテム。どうしてもラフすぎて見える事が多いものだが、こちらはシルエットの良さも相まって、やぼったくみえる事はない。
カーブを描いた肩部のステッチ。フィット感がありながら可動部にふたんをかけない。
フラットシーマと呼ばれる縫い目の凹凸を抑える製法。肌にふれるものだからそのこだわりもつよい。
サイズはフルジップのLW290と同じのSサイズ。
比べれば、ボディにややゆとりはあるもののジャストなサイズ感。シルエット違いで所有する事で着こなしにさらなる幅を持たせてくれるだろう。
LW05の特徴とディテール
それでは、各部の特徴とディテールについても確認していこう。
吊り裏毛と素材
世界でも希少な吊り編み機(和歌山県)を使用した裏毛仕様。
LWベーシックと呼ばれるやや厚手のしっかりした生地で、ループ状に編まれた裏側の生地部はみためにも柔らかい。
効率はわるく、1時間に1メートルというゆっくりとしたスピードでしか編む事ができない旧式の吊り編み機。ゆえに仕上がりは空気を含みふわふわと柔らかくなる訳だ。
着込み、洗いを重ねてもかたくなりづらい。
長きにわたってその肌触りを楽しめることだろう。
両V
特徴的なディテールのV字ガゼット。
実はこちらのLW05は後ろ身頃にもガゼットが施された「両V」と言われるつくり。もともとはヴィンテージスウェット(主に1940年代までのもの)に多くみられた仕様である。
※前身頃のみついているものは前Vと呼ばれる
後ろのガゼット部。
フードに覆われ見えない部位。こういった細部にこそこだわりが垣間見える。
そしてガゼットそのものも、はめ込み式と呼ばれる手間がかかったもの。ヴィンテージの両Vもこのつくりであった事から、当時のディテールを踏襲していると考えられる。
はめ込み式のガゼット部。生地をV字に切り欠きその部分にガゼットが縫い付けられている。
ループウィラーの人気は、こういった細かい部分があってこそ。オールドスウェットと現代的解釈の融合を感じ取ることができる。
フード
一見なんの変哲もないフード部分。
しかし、襟元がやや高めでだらしなく見えないのが特徴。フードよく立つため横からのシルエットも美しい。
平置きではきれいでも、着用したとたんにフードが寝てしまうパーカがよく見受けられる。
良品の違いはここにもあった。
カンガルーポケット
フロントポケットはカンガルーポケット。
両側から手を入れても貫通するクラシックなつくり。
古くからあるパーカならではのディテールが取り入れられている。
長リブとカタカナロゴ
やや長めに取られた袖のリブ。
長リブを採用することで腕まわりもすっきりして見え、バランスも良い。
ブランドの象徴カタカナロゴが映える。
半分に折り返して着用するのもアリだろう。
まとめ
以上、ループウィラーのプルオーバーパーカであるLW05について。
肉厚の柔らかい触感が素晴らしい。じっくり着込んでいこう。