以前より穿き込みを進めているa.p.c(アーペーセー)のプチスタンダード。
他のジーンズやパンツとのローテーションもある為、現状週一、二回の使用であるが、ようやく2700時間を経過する状況となった。
テンダーのデニムについて
90年代リーバイス501メイドインUSAについて
今回は、そんなアーペーセーデニムにおける3度目の洗濯(サードウォッシュ)について。色落ち進捗を含め確認していく事にする。
コンテンツ
アーペーセーデニム2700時間目の色落ち
2700時間も経過すればヒゲやハチノス、各所のシワはすっかりと定着し、濃淡のつき方も安定している頃。
前回までの色落ち
という事で、色落ちもようやく後半戦。
汚れの蓄積に注意し、穿き込みつつも適度にきれいに進めていきたい。
そうは言っても、このサードウォッシュ(3度目の洗い)に至るまでも、洗濯回数は極端に抑え、穿き込みを進めてきた。
これ以上は、色落ち部分が茶色に落ちてしまう心配もある為、洗いをかける事にした訳である。
メリハリは求めていきながらも、できる限りクリーンな色落ちに仕上げていきたい。
サードウォッシュ前の状態
まずは2700時間経過したサードウォッシュ前の状態から。
全体像。
ウエストまわりと膝下から裾部以外はしっかりと色落ちが進んでいる。
ヒゲ部。
可動にともなって擦れた箇所が色落ちし濃淡をつくっている。タイトなサイジングが功を奏し細かいヒゲがはっきり現れている。
バック。
ポケット部は全体的に落ちてきている。財布等大きなものを入れたまま座らない様にしている事もあり、やぶれは無い。
ハチノス。
硬いまま穿き続ける事で横のシワだけでなく、クラックのような点の色落ちが見受けられる。一部ダメージによる穴も確認。a.p.cのジーンズで推奨されるノリがついたままの根性ばきを長期間行っている為仕方がない所ではある。
ヒザおよび裾部。
ヒザのシワはくっきり。ももから繋がる擦れやすい部分のみ色落ちが進んでいる。
一方の裾は全体の中でもっとも色落ちしていない箇所。
現状ロールアップで穿き込みしている為2700時間経過した今でも変化は非常に少ない。
アーペーセーデニムのサードウォッシュ(3度目の洗濯)
では、いよいよサードウォッシュ(3度目の洗濯)といこう。
洗濯方法
洗濯方法は、前回までと少しだけ異なる方法で行う。
手洗い、脱水のみの洗濯機使用は以前と同じ。
違うのは、ジーンズを表のまま洗う事と使用洗剤、道具の新調。
裏返さず表で洗う
裏返さず表のまま洗濯。
これは表部の汚れを落としたい為。長らく未洗いで穿き込みしているので見えない汚れも多く付着しているだろう。少しでもきれいなコントラストを期待しての事。洗濯頻度が低い分汚れはしっかり落としたい。
デニム用洗剤をランドレスに変更
洗剤はTHE LAUNDRESS(ランドレス)を使用。
前回まで使用していたJウォッシャー(ジェイウォッシャー)を使い切った為新たに購入したのがランドレス。今回はデニム好きや実際の使用者からの評判も良いこちらを使用。
デニム用洗剤の種類と考察についてはこちら
デニムを洗う金盥(カナダライ)
そして、デニム洗い用に金盥(カナダライ)も用意。
これがあれば洗剤の量も調整しやすいし、すすぎもスムーズに行える。
浴槽を使うのでもよいがデニムの色がついてしまったり、掃除の兼ね合いもある為、タライを使うのが理想と考えていた。
ちなみにカナダライの直径は50〜60程度が理想的。ジーンズをふたつ折りにして十分に水に浸かる大きさになるからだ。
以上のように洗濯の準備も万端。
3度目の洗濯
たかが洗濯ではあるが、これがデニムを洗うとなると不思議とワクワクする。
デニム好きにとっての洗濯は、ある種儀式のようなもの。
まずは金盥にデニム。常温水、洗剤を投入。
季節によってはぬるま湯、温水を使いたくなる場合があるが、経験上水温が高ければ高いほど色落ちする。表にしてしっかり洗う分、常温水をそのまま使用する事にする。
ランドレスの使用感としては、上品な香りが印象的でジェイウォッシャーに比べると泡立ちが良い。洗剤の使用感が見て分かるため手洗いしやすい。
※すすぎの面から泡立ちが少ない方が良いという考えもある
十分泡立った所で手で押し洗い。ジャブジャブと裏側もしっかりと洗っていく。
特に変わった洗い方はしていない為割愛。
こちらは洗濯完了後の水。
デニムの青色は見受けられない。汚れはよく観察すればわかる程度に落ちている。
洗い終わったらよくすすぎ、脱水して完了。
サードウォッシュ(3度目の洗濯)後の色落ち
乾燥させた状態がこちら。
全体像
全体像。
擦れた部分がクリアになった印象だが、こうして見るとまだまだ濃い全体像。
ランドレスのおかげか擦れの少ない濃色部分も変化は感じられない。
バックの全体像。
ポケット部、太腿、ふくらはぎと擦れる部分中心の色落ち。座りが多いのが見て分かる色の進行具合だ。
ヒゲ
ヒゲ部。
固定されたシワの部分が擦れ部分がより白くクリアに。
洗いあがるとシワがリセットされたように感じるが数回穿く事ですぐに定着したシワに戻るから不思議だ。
ふともも・ヒザ
ふともも、ヒザ部。
今回もっとも色落ちが進んだ部分はこちらだろう。
ヒザ部は特に白く進んできている。
ハチノス
ハチノス部。
擦れた白い箇所が強調されている。
シワがリセットされているがすぐ元に戻っていくだろう。
裾
裾部。
若干落ちてきてはいるがほぼ変化なし。
バックポケット
バックポケット部。
座りが多い為ポケット部、ももの裏、ふくらはぎは比較的に色落ちが進行している。ポケットに物を詰め込んだり、擦れが多い環境の場合、破れや穴が開いてしまう事も多いため気をつける。
現状は色落ちは進んでいるものの穴や破れもなくキレイ。
このまま進めていきたい。
まとめ
以上、a.p.cプチスタンダードデニムのサードウォッシュ(3度目の洗濯)および2700時間経過進捗。
ファーストウォッシュ、セカンドウォッシュに比べれば、さほど重要ではない3回目の洗濯。これ以降は「汚れを落とす」という本来の洗濯に他ならない。
実際洗いをかけた後は色みもクリアに、生地もしっかりとリフレッシュされた。
2700時間の色落ち進捗としては実に順調、今後もひたすらに穿き込みを進めていくだけである。
ここからの変化は激しいものではないだろう。だからこそゆっくりと楽しんでいきたい。