服が好き
服が好き。お洒落(おしゃれ)が好きだとする。
ではそれのどういった部分がお好きだろうか?
特定のブランドが好き。
服の生地が好き。
素材が好き。
スニーカーが好き。
ヴィンテージが好き。
シンプルに見せたい。
男らしく見せたい。
お洒落な雰囲気に見せたい。
モテたい。
プチプラを上手に着こなしたい。
自分を表現したい。
コレクター。
書きれないが、おそらく無数にあるのだろう。
お洒落をしない人もいる
皆それぞれに好きの方向性が違う
服(お洒落)が好きと一口に言っても、それぞれに好きの方向性が違う。
例えば、特定のブランドが好きな人ならば
デザインが好き。
店の雰囲気が好き。
ブランドの歴史が好き。
店員の接客が好き。
好きな有名人が着ているから。
コンセプトが良い。
使っている素材が良い。
憧れ。
持っていれば威張れる。
など様々な理由があり、同じ「好き」でもそれぞれにこだわりを持っている。
自分にとっての「服が好き」を考える
では、自分は服のどういった所が好きなのだろうか?
お洒落のきっかけ デニムが好き
お洒落のきっかけがデニムだった。
だから、意識しなくても自分のお洒落に対する基軸はデニムになっているのだろう。
だからといって、いつも必ずデニムを着用するとかいう話ではない。デニムと向き合うことによって着こなしであったり、素材について、洗い方について、はたまた保管やディスプレイ、歴史、作り手のマインド。つまりは、すべてに繋がっている。
たいそうなものではないが、自分のこだわりというか「服が好き」への回答がここに詰まっている。
そして、もうひとつ。それが着こなし。
なんでもない普通の服(服に失礼だが)が、合わせるものやサイズ選び、色選び、体型等により見え方を変える。これが面白い。
良い着こなしはその服と着る人を魅力あるものに引き上げる。
服に着られたくない。服を着こなしたい。
服に着られてはいけない
似合わないをなくす
相対する感覚
自分とは違う「服が好き」の方向性を持つ人もいるだろう。
例えば「ブランド好き」と「プチプラ好き」は相反する。
ブランド好きな人から言わせるとプチプラはデザインが良くない。縫製だってわるいし、生地もいまいちでブランドイメージも良くない。
一方プチプラ好きの人から言わせると、ブランドは価格が高いだけ。価格差ほどはデザインや質に価値を見出せない。素材や縫製、服としては良いのだろうがコストをかけるほどでは無い。
この相反する見解。
嫌いならば自分と異なる見解を切り捨ててしまっても良いのだろう。しかし、方向性は違えど服に対する情熱は変わらないのでは?
同じ服(お洒落)が好きな者。そこに得るものはあるはず。
相手のことをよく理解しようとすると自分側からは見えていなかった魅力がみえてくる。
具体的には、
ブランド好きの服への知識と愛情は素晴らしい。とても昨日今日で得られる情報量ではない。歴史や素材、デザイン、ディテールを本当によくわかっている。
対するプチプラ好きの着こなし、着まわしに対する追求とバランス感覚は見事である。デザイン性が低くプレーンな服が多い中、シルエットやカラー、合わせ方のみで見せていくスキルは見逃せない。
ブランド好きにはブランド好きの、プチプラ好きにはプチプラ好きの魅力がある。
それぞれ理解した上で、可能な部分は取り入れ磨いていきたい。
皆違う「服(お洒落)好き」からそれぞれにインプットし、自己を表現する。
指向が違うのは当たり前。