デニムの色落ちは素晴らしい。
そう思ってジーンズを穿いている。
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ジーンズの色落ちに意味はあるか?
しかし、人によっては色落ちを劣化だと考え「汚い」や「ボロボロ」等ネガティブな印象でとらえたりジーンズ自体がカジュアルすぎるという事で敬遠する人もいる。
本当は難しいジーンズの着こなし
しかし、そんな否定的な意見があったとしてもジーンズがジーンズたる所以は色落ちをする事。
ではそのジーンズの色落ちにはどんな意味がこめられているのだろう?
今回は「ジーンズの色落ちに意味はあるのか?」について、自身のa.p.cジーンズの進捗もふまえながら考えていきたい。
経年変化とデニムの色落ち
「経年変化は美しい」
天然素材を中心に、例えば革(レザー)や綿(コットン)を使い込んでいくうち進んでいく変化とそれに伴うアジ。
これが経年変化であり、中でもデニムはその経年変化が美しいとされる代表格。
色落ちこそがデニム(ジーンズ)の象徴
デニム地は、穿き込んで生地が擦れる事、洗いにより色が落ちていくことで変化をみせる。
着用環境の違いが如実に現れ、穿き手による差がここまで現れる素材は他にないだろう。
つまり、この色落ちする事自体がジーンズ(デニム)の存在意義であり、意味そのものである。
色が落ちるという一見マイナスな事象に価値を見出し、その個体にしか見られないジーンズのが出来上がる。
こうしてつくられるマイデザイン(色落ち)だから皆んなが夢中になるわけである。
自身で穿き込みしているアーペーセーのジーンズも1000時間目に到達。
マイデザイン(色落ち)も表情豊かになっていく所。
さっそく確認していこう。
前回までの色落ち
アーペーセー ジーンズ 1000時間目の色落ち
ジーンズ:a.p.cプチスタンダード(プチスタ)
着用時間:1000時間
洗濯:未洗い(ノンウォッシュ)
着用環境:ロールアップ穿き・室内、室外半々
全体像
順調に青くなってきている。
しかし、色落ちの進んだアーペーセーのデニムは先人たちの色落ちサンプルを見ればわかるのだがヴィンテージリーバイスに代表されるような「青々しい」方向には進まない。
もっと黒っぽいような緑っぽいような独特の色合いで落ちていく。
現状としてはまだまだリジットの濃紺がしっかり残っており、色の変化としては穏やかな所。
アーペーセーデニム 各部位の色落ち
正面ヒゲ
真っ直ぐに数本できているヒゲが特徴。
タイトなサイジングとプチスタンダード特有の股上の浅さからくるもの。
この箇所についてはしっかり時間をかけ穿き込む事でメリハリある色落ちに仕上がってくれるだろう。
膝裏(ハチノス)部
膝裏のハチノス。
順調にクセが付き色落ちが進んできている。
ノリが自然に落ちて柔らかくなっている為、今後は未洗いで引っ張り濃淡ある色落ちに仕上げていきたい。
膝部
個人的には最も興味のある部位。
仕上がった際には円形に色落ちが進みそこから放射線状にシワがハチノスに繋がっていく。
この色落ちがとても美しい。
現段階ではまだ見えてきていない為しっかり進めていきたい。
裾部
普段は、厚めにワンロールやくしゃくしゃと捲り上げて穿いている。
その為、色落ちは進まない。
跡や折り返しによるダメージが付かない様気をつける。
股部
かなり擦れる部位。色落ちというより擦れ。
今の所穴があくほどではないが、不自然にダメージが付かないように注意。
バックポケット
臀部、シワの部分、ポケット角を中心に少しづつアタってきている。
以前のジーンズで財布をいれたまま気にせず穿いて穴が開いた経験がある為、今回は極力ポケットに物は入れない。入れていても座る時には取り出す様にしている。
座りも多い為、嫌でも色落ちが進む箇所。
以上、アーペーセー プチスタンダードジーンズ1000時間目の色落ち。
ようやく青みが増してきて、シワがしっかり固定された印象。
区切りとして洗いをかけても良いタイミングなのだろう。
しかしヒゲとハチノスのメリハリの為もう少し引っ張りたい。
いや、できる限り引っ張りたい。
ジーンズのマイデザイン(色落ち)は始まったばかり。
色落ちには意味がある。
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