春。地域差はあるものの3月から4月にかけ暖かくなってくるこの季節。
厚手の冬アウターを脱ぎ、いわゆる「春服」が欲しくなってくる時期でもある。
今回はそんな春アウターについて。
春らしいアウターとは?春服の素材や着丈を基準にした選び方についても確認していく事にする。
春らしいアウターとは?
春らしいアウターとはどんなものを指していうだろう?
見た目の軽さと色(カラー)
まずは、見た目の軽さと色(カラー)について。
春服では実際の重さはもちろんの事、見た目的にも軽いアウターが好まれる傾向にある。
例えば、冬物に多かった黒などの濃色は重く見える為、春には軽さを感じる淡い色の服がよく使われる。
春らしい色(カラー)と着こなしについて
同じ服だったとしても、色が違えば見た目の軽さを大きく変わるという事。
ここに春らしいアウターのヒントが隠れていると考えている。
秋冬ものとの差別化
秋冬に使用していたアウターを春に流用する事自体は可能。
しかし、以前の記事でも述べているがそのままでは使いづらい点、条付きである事から少し工夫が必要。
起毛感のある服を避けたり、厚手に見えすぎるものは使用しないなどで春らしくセレクトしていく必要があるだろう。
そして春らしいアウターにもっとも大事な要素としてあげられるのが素材。
春服の素材
春らしいアウターの次なる条件、春服の素材について。
冬に使っていたウールをはじめとする起毛素材やコーデュロイ、見るからに暖かいフリースなど見るからはどうしても使いづらくなっていく。
逆に、コットンや、サラサラとした見た目のナイロンやポリエステルなどの化繊素材は春の季節感を表現しやすい。
コットンやポリエステル、ナイロンを中心に展開される春物のスプリングコートが人気があるのはこの為だと考えている。
コットン
天然素材の代表コットン。
春アウターでもこの綿素材はよく使用されている。
所有のyarmoのダスターコートもコットン素材
機能的には汎用性が高く、着込む事によって経年変化していくのも特徴。
デニムジャケット(ジージャン)もその代表といえるだろう。
秋冬のイメージも強いバブアーだが色や素材によっては春らしいアウターを選ぶ事もできる。
化繊(ポリエステル・ナイロン)
コットンと並ぶ春服の素材といえば化繊。
その中にはコットンとの混紡素材も入るのだが、ポリエステルやナイロンなど化学繊維を混ぜて作られた春物は多く存在する。
なぜなら前述した通り、サラサラと春らしい素材感を表現しやすいから。
マウンテンパーカやブルゾンなどでこのこの混紡素材を使用しているものも手に取りやすいだろう。
混紡素材といえばロクヨンクロス
丈の長さから選ぶ春アウター
そして、春アウターを選ぶ際に大事な要素に「着丈」がある。
アウター選びでは丈の長さによって用途印象が変わるため着丈から選ぶのも有効である。
ショート丈
ショート丈から選ぶ春アウター。
暖かくなる季節だから軽やかな印象を与えるショート丈は使いやすい。
代表的な春アウターの種類としてはデニムジャケットやスウィングトップなどショートジャケットやブルゾンに分類されるタイプ。
腰までの短い着丈がラフでカジュアルな雰囲気をつくり軽快な春アウターを簡単に表現してくれる。
ミドル丈
続いてはミドル丈。
腰から太ももにかけてのミディアム丈は汎用性が高く使いやすい着丈となる。
代表的な春アウターとしてはマウンテンパーカ、テーラードジャケット、ミリタリージャケット等。
一枚で羽織るのはもちろんの事、前を開けたり、レイヤードを楽しんだりと着回しがしやすいのもミドル丈で選ぶ春アウターの特徴。
ロング丈
最後はロング丈の春アウター。
春といっても朝晩はまだまだ冷える、そんな中ロング丈のアウターはしっかりと防寒の役目も果たしてくれる。
加えていうと、秋冬のロングアウターは防寒面にフューチャーしたものが多いが春物では軽い素材感も伴って、「長さを楽しむ」という雰囲気がここにプラスされる。
前述したコットンやポリ、ナイロンなどのサラサラした素材感ものやシワ感のあるロング丈のスプリングコートから選べるのも面白い。
ロング丈の春アウターとしてはステンカラーコート、トレンチコート、ワークコートなど、各種スプリングコートやモッズパーカをはじめとするミリタリーパーカなどからも選ぶ事が可能。
春らしいアウターと素材・着丈とまとめ
以上、春らしいアウターについて。素材と着丈からみるアウター選びについても確認を進めてきた。
春らしさとは色や素材、そして冬には使いづらかった「軽さ」を最重要条件として成り立っているように思う。
重い濃色コーデが多かった寒い時期を越え、軽快で素材感や着丈を楽しむ春服を楽しんでいこう。
春らしさ、それは選ぶ服から大いに表現できるのだから。