量産型ファッションとは?
2000年代後半からメンズファッションにおいては大学生ファッションの「かぶり」が大きく取り上げられるようになる。
同じ頃、女性の双子メイク等のキーワードも話題になり量産型ファッションとして取り上げられるようになった。
確かに、今この時だって街を見渡せば似た格好をしている人たちを見つける事ができる。
量産型ファッションの変遷
その頃の記事によると、メンズファッションの量産型に関してはこのような格好を指すとの事。
トップス:デニムシャツ(またはチェックシャツ)
ボトムス:チノパン
なんのことはない組み合わせのような気もするが、同じエリア内で三人に一人ぐらいの割合で同じ格好をしているとなればこれは特殊な状態。その頃から徐々にその現象は拡大し今に至る。
ここ直近(2016〜2017年)で言うならばこの辺の服とコーディネートだろう。
トップス:チェスターコート(MA−1)・ビッグシルエットのブルゾン
インナー:ハイネックセーター・ドロップショルダーのトップス
ボトムス:スキニー・ワイドパンツ
シューズ:ハイテクスニーカー・革靴
まとまっているし着こなしとしては安定しているようにも見える。
量産型。簡単に言うと皆と同じような格好の事。果たしてこの量産型は格好悪いファッションなのだろうか?
量産型ファッションはもろ刃の剣。
本当は皆と違う格好がしたい。そんな人も多いはず。
皆と違う格好がしたい。でも人と違う格好をするのは怖い。
量産型ファッションは便利
個人的にファッションにおける「量産型」を悪いと思ってはいない。
何故ならお洒落の発信者側(作り手)の人たちが考え、組み合わせ提案してきたものだから。
売る為、オススメする為に雑誌やコーディネート記事やショップのマネキンにも取り入れられている。
だからバランスが整えられたものが多い。(おかしな組み合わせもあるだろうが)
お洒落においてそこそこの見栄え、おかしく見えない最低ラインを速やかに越えることができる。
そんなものはつまらない。という反応が返ってきそうだがこういったファッションは効率が良く人によってはとても便利な側面もある。
量産型ファッションと呼ばれる着こなしだとしても仮に少数派で誰もやっていない着こなしだったのなら格好良く見えるのだろう。
同じ格好はイメージがわるい?
でも、あまりに多くの人と同じ格好では話が変わってくる。せっかくまとまりがある着こなしなのに何か格好わるいイメージがつきまとう。
いったい何故イメージがわるいのか?
◉ 服に着られている感が出る。
◉ スペック(イケメンとの比較、体型)が浮き彫りになる。
◉ 誰かの真似に見える。
◉ 格好つけている(ことがバレてる)。
◉ 隣の人とまるっきり同じ。
◉ さらに隣の人とも同じ格好。
このあたりだろう。
量産型ファッションの使い方
どうしたら良いか?
1. 部分的に取り入れる→ 塩梅がむずかしい。
2. ブランドでセレクト→ コスト問題。着られてる感との戦い。しかし決まれば格好良い。
3. 着ない→ 振り出しに戻る。
4. イケメンになる→ 無理である。
つまり量産型ファッションは難易度が高いと言える。ただ組み合わせるのではなくプラスの調整を取りながら着こなしていく必要がある。
量産型は最低ライン越えの着こなしとして割り切る。もしくは上級者向けのファッションだった。
この考えは流行服とも重なる
支持の多い着こなしには必ず理由があり、魅力があるもの。量産型ファッションを観察し取り入れ方や見え方を磨いていく。
着こなしは無限。お洒落に見せる方法は必ずある。
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