あらゆる場面で気兼ねなく、飽きる事なく、そしてさりげなく普段づかいできる腕時計が欲しい。
そんな気分で様々調べ、一本の時計を購入した。
今回は低価格ながら非常に人気の高いカシオスタンダード(チープカシオ)について。
チープカシオとは?その種類と特徴に触れながらこの度購入したMQ-24-7B2LLJF(現行品番MQ-24-7B2LLJH)と共に確認していく事にしよう。
チープカシオとは?
チープカシオ(カシオスタンダード)について。
チープカシオ(カシオスタンダード)について
チープカシオとは?
実はカシオ(CASIO)において、チープカシオというモデル名やシリーズ名は一切存在しない。
正式には「カシオスタンダード」というラインの事を指している。
カシオ(CASIO)はいわずと知れたG-SHOCKを代表とする時計全般に定評ある日本のメーカー。
そのカシオスタンダードのラインが低価格な為チープカシオと呼ばれるようになった訳である。
G-SHOCKからみるカシオの歴史
チープカシオの意味
チープ(cheap):安い、安価である事を意味し、安っぽい、安かろう悪かろうなどネガティブな意味合いも含まれる。
という事でチープカシオは安価なカシオの時計という意味になる。
そんなチープカシオは、シンプルな外観や必要最低限の機能を持ち合わせている事からSNSで話題に上がった。著名人にも使用され、幅広い年齢層にも支持されている腕時計。
「流行している」から発展し、今やファッションの定番アイテムになっているといって良いだろう。
そして、そんなチープカシオ(カシオスタンダード)の中から自分が選んだのは、MQ-24-7B2LLJF(現行品番MQ-24-7B2LLJH)というモデル。
チープカシオのMQ-24-7B2LLJF(MQ-24-7B2LLJH)
MQ-24-7B2LLJF(MQ-24-7B2LLJH)はカシオスタンダードのシリーズの中でも非常に評価の高い名作。
究極にシンプル。究極にベーシック。それを体現している実用時計である。
購入直後の状態がこちら。
箱がいかにもチープな雰囲気を醸し出す。
これは良い意味で言っている。安いだけではない理由を本当に感じているから。
じっくり確認していこう。
早速開封。
本体に取扱説明書兼保証書(メーカー保証1年)と必要最低限。
余分な箇所にコストはかけないといった所。
肝心の時計はいかがなものだろう?
特徴
では特徴とスペックについて見ていこう。
シンプルなアナログ白文字盤
まずは時計の顔である文字盤について。
シンプルな白文字盤。
白地に大きめの文字は視認性が非常に高い。数字の書体はHANDEL GOTHIC(ハンデルゴシック)で、通常ここまで文字が大きいと主張が過ぎてしまうものである。しかしプレーンな白文字盤と相まって非常にすっきりとしており視認しやすい。
そして卒直な感想。
全然チープじゃない。
期待は高まるばかりであった。
スペック
続いてスペックついて。
材質:樹脂(ケース・ベゼル・バンド)
ガラス:ガラス樹脂
精度:平均月差±20秒
サイズ:38.8×33.8×7.8mm
質量:20g
防水:日常生活防水
電池規格:SR621
電池寿命:約2年
本体は20gと非常に軽い。その為着用時のストレスは軽減され腕が疲れる事もない。
手元で細かい作業をする際邪魔になりづらい。
バンドはつや消しブラックの樹脂ベルト。
調節の穴も多くの箇所に開けてあり、微調整が可能。
薄手のボディ
薄手なボディは装着時の一体感も抜群。
薄い・軽いはモノを使う上で大きなメリットになると考える。
薄手のボディの恩恵か見た目も実にスマート。男性でも腕が細め、標準程度の方なら問題なく装着できるだろう。
コンパクトなサイズ感の為、女性でも違和感なく使う事ができる。
時刻合わせ・ノンデイト
時刻あわせはリューズを引っ張り行う。クウォーツ、ノンデイト(日付・カレンダーなし)につき必要最低限の調整で済むのも嬉しい。
側面からの写真。非常に薄型で小ぶりなリューズがデザインを邪魔しない。
黒色ボディとシルバーのコントラストも綺麗。
リューズを引っ張っぱれば針が止まり、回せば進むシンプル構造で無駄な機能は一切ない。
ミニマルデザインとはこういうモノの事をいうのだろう。
チープカシオMQ-24-7B2LLJF(MQ-24-7B2LLJH)を選んだ理由とおすすめポイント
最後に数あるシンプルウォッチの中から、このMQ-24-7B2LLJFを選んだ理由について。
主な選択理由は下記。
● コンパクト
● 視認性
● 白文字盤
● モノクロ
● アナログ
● シンプルデザイン
● ナイロンまたは樹脂バンド
小ぶりで視認性が高い。バンドも含めた究極のシンプルデザインで
ありそうでないミニマリズムはチープカシオでもとりわけこのMQ-24-7B2LLJFから感じとる事ができた。
MQ-24-7B2LLJF(MQ-24-7B2LLJH)以外の検討モデル
もちろん、条件に近い他の時計も検討し候補にあげていた。
タイメックス(TIMEX)のキャンパー、SEIKO5の各種を選び、モデルによってナイロンバンドに変更するのが条件に近かったであろう。
MQ-24-7B2LLJF(MQ-24-7B2LLJH)以外のチープカシオモデルもかなり検討した。
しかし、今回決め手となったのはMQ-24-7B2LLJF(MQ-24-7B2LLJH)ならではの超シンプルながら少しだけ個性的なデザイン。
クセのある文字の大きさと書体が効いており、ただのシンプル時計では収まらない。
通常は安いデザイン→凝っていない・品質がわるい
とマイナスに作用する事が多いのだがこのチープカシオMQ-24-7B2LLJF(MQ-24-7B2LLJH)に関しては全く逆で非常に高いバランスで表現されている。
モノトーンで構成された統一感。ごく薄ボディと最低限のディテール。いさぎよいシンプル白文字盤。
余分な装飾がなく削ぎ落とされた時計がこれでもかと表現されている。
以上がチープカシオMQ-24-7B2LLJF(MQ-24-7B2LLJH)の特徴とおすすめポイント。
最後に価格について。
記事初稿時の定価は2900円(税別)。それでも十分安いのだがWEBサイトや店舗によってはさらに値引きされている場合もある。
チープカシオ。安かろう悪かろうではない。洗練された価値ある究極のチープはここに存在していた。