カバンを探す場合、デザインはもちろんの事、用途に合ったものを選ぶのが重要である。
背負うのか。手に持つのか。肩にかけるのか。
何を入れるのか。どれぐらいの量を運ぶのか。何処に持ち歩くのか。
普段使いのオールブラックバックを探す
その用途はバッグの必要な機能を絞り込み適正なかたちやサイズを教えてくれる。
今回は普段使いもできるブリーフケースが欲しい。用途に合わせて条件を絞った結果、希望に叶うバッグを選ぶ事ができた。
早速見ていこう。
ポーターのタンカー3WAYブリーフケース
今回選んだのはこちら。
ポーターが誇るド定番、タンカーシリーズの3wayのブリーフケース。
知名度も高く愛用者も多いベーシックアイテム。
ポーターについて
ポーター(porter):ポーターとはホテルなどでも見る鞄持ちの事を意味する。
ブランドとしてのポーター は1962年にから発表された「吉田カバン」のオリジナルブランドで一針入魂の社是のもとこだわりのある鞄作りが人気を博し現在に至る。
日本の職人の技術とシンプルデザインの融合が素晴らしい。
このポーターにおける大定番かつ人気シリーズがタンカー(TANKER)。
タンカー(TANKER)について
ポーターといえばまずはこのタンカーシリーズを思い浮かべる人も多い。
1983年の発表以来ポーターの人気を支えてきた普遍的なシリーズ。
それほどに有名で手にした事がある人も多いだろう代表作。
タンカーシリーズの特徴
MA-1(エムエーワン)モチーフ。この大定番シリーズの魅力はこれによる所が大きいと考えている。
以前、定番アイテムがシンプルとは限らないと記事を書かせていただいた事があるがその象徴ともいえるのがこのタンカーシリーズ。
定番品がシンプルとは限らない
表面のナイロンツイル内側はナイロンタフタが採用されレスキューオレンジ(元々軍の救護の際などに視覚的に目立つよう取り入れられた仕様)。
これだけでも既に個性的。
そう、ディテールだけ見れば全くもってシンプルは言えない。むしろこのクセこそがタンカーシリーズの魅力だといえる。
リュックやショルダーも当初からロングセラーを誇る定番。
3WAYブリーフケース622-09308を選んだ理由とおすすめポイント
選んだ理由
まずはスペックの確認
サイズ:W400・H290・D100
重量:795g
素材:表→ナイロンツイル(ポリエステル綿ボンディング加工)裏→ナイロンタフタ
カラーバリエーション:ブラック・シルバーグレー・グリーン
小型のブリーフケース
普段持ち歩くものとしてはノートPC、財布、書類がメインで、物を入れても変形する事なくすっきり収納したい。その用途に際し丁度良い大きさのブリーフケース。コンパクトかつ必要十分でしっかり収納する事ができる。重量も非常に軽く持ち歩きにストレスがない。
これ以上サイズが大きければ持て余しこれ以上小さければ用途が変わるベストライン。
ジャストなサイジングが綺麗に見えるのは服もバッグも同じ事。
ビジネス使いできるギリギリのライン
正直かっちりしたスーツスタイルには少しカジュアルすぎるデザイン。しかしビジネスカジュアルやオフィスカジュアルを始めとする少しくずしの必要な仕事着にはぴったりハマり、普段使いにも良く馴染む。オンオフ兼用バッグの王道といえる。
3WAY
基本はブリーフケースで最もスマートかつスタンダードな仕様。
内側ジッパーを開けるとストラップが格納されており、これによりリュック使いが可能。両手が空くのは純粋に便利でシンプルなスクエアデザインが映える。
ショルダーストラップを活用すれば多少物を詰め込んでも容易に運び出す事ができる。このように3WAY仕様が全て実用的なバッグはなかなか珍しい。
ナイロンの肌触り
ナイロンツイルと中綿がもたらす触感。表面はサラサラしており「触り心地」が良い。中身は柔らかくバッグとしての「背負い心地」も良い。
おすすめポイント
機能的で個性的
ディテールが非常に効いている。ベルクロ(マジックテープ)を使っているだけでも相当珍しい。そして通常ラフに見えるためあまり好まれないと思うのだがこれが実に機能的に消化されており格好良い。
大ぶりなジップも特徴。ダブルジップで大きく開く事ができる為リュック仕様でも取り出し口の使い勝手は良好。
汎用性:かっちりしすぎずカジュアル使いにも違和感なく馴染む。フォルム自体は非常にスッキリしており様々な着こなしにマッチする。
収納:必要かつ適正な箇所に収納があり開口部が設けられスナップやベルクロが機能的に作用している。一見するとシンプルにみえる外見ながら機能美が素晴らしい。
背面のジップを開けるとストラップが格納されており必要な時にのみ取り出す事ができる。
質感のしっかりとしておりフィット感も上々。
難点
非常に満足しているポーターの3WAYブリーフケース。しかし、あえて難点もあげてみよう。
かっちりしたビジネス(フォーマル)には向かない→どうしてもデザインとしては装飾も多く柔らかいナイロン素材を使用しているためカジュアル寄りの印象が残る。硬い印象でコーディネートしたい場合は注意が必要だろう。
自立しない→ ビジネスバッグとして使用する場合床に置く状況も考えられる。その際素材の特性からも自立して立たない。もともとカジュアル使用に寄せたつくりではあるがこの辺りは使い方に工夫が必要だろう。
まとめ
購入直後、最も感動したのはブリーフケースとして使用時のスマートさとリュック使用時のフォルム。
遠目に見ればシンプルだがタンカーらしいディテールが美しくただのシンプルでは収まらない。
タンカーらしさが光るブリーフケースがこの622-09308。
機能美はここにあった。