ニューバランスのスニーカーは持たないつもりだった。
単に、人気があるものを避けるあまのじゃく的な考えがあったのだと思う。
そんな中、この考えを覆すほど魅力的な一足に出会う事ができた。
それがニューバランス(New Balance)のM1500である。
急に湧き上がってきたニューバランス欲。やはり定番がもつ変えがたい魅力はここにあった。
今回はニューバランスでも珍しい英国製M1500について。モデルごとに注意が必要なサイズ感(サイズ選び)にも触れながら確認していく事にする。
ニューバランス(NEW BLANCE)M1500購入レビューとディテール
英国製のニューバランス
メイドインイングランドのM1500。
知名度でいえば他の品番にかなわない所もある。少しだけ捻りの効いた品番。
さっそく開封していこう。
スニーカーらしからぬ重厚な雰囲気が漂う。
「良いスニーカーを手に入れたのだな」と履く前から感じていた。
M1500のディテールと特徴
当然の事ながらニューバランスのスニーカーはその品番により機能やデザインが大きく変わる。
今回購入したM1500のディテールと特徴についても早速確認していこう。
細みのフォルム→ニューバランスらしいポッテリしたルックスも魅力的だがこのM1500に関してはごくスマートなフォルム。ボリュームがありながらも実にスリムなルックス。
MADE IN ENGLAND→ 他の型番においては米国製やアジアメイドのものも存在するがこちらは英国製のみ。幅狭のシュッとしたフォルムはこの影響もあるのだろう。
履き心地→ 包み込むような履きごごち。矯正靴メーカーとして始まったニューバランスの歴史がそうさせるのだろう。「ニューバランスの履きごごちは良い」よく言われていることだが間違いない事実である。
高級感→ 質感が素晴らしい。素材、デザイン、機能と高い次元で融合している。
以上、クラシックなイメージが強いニューバランススニーカーであるが、このM1500は少し変わった特徴を持っている。
そこが今まであまりニューバランスを選ばなかった自分がこのモデルを選んだ理由でもある。
細みのフォルム
ボリューム感がありながら幅狭のタイトなフォルム。
パッと見でも分かる上品な質感。
英国製のかっちりしたつくり。
小さめのNの文字
小さめに刺繍されたNの文字もM1500ならでは。
他のニューバランスとはどこか違う雰囲気を醸し出す。
数あるニューバランスの中でも、特にプレミアムを感じる型番となっている。
M1500を選んだ理由
今回M1500を選んだ理由はいくつかある。
ボリュームのあるかたち
今回はコンバースのオールスターに代表されるような平べったいスニーカーではなくボリュームを感じるデザインを選びたかった。
しかしただポッテリとしたフォルムを求めていた訳ではない。
M1500はニューバランスの中でも幅狭のSL-1という木型で有名なモデル。それゆえシルエットは実にスッキリとしている。
黒色アッパーに白ソール
M1500の場合はソールにENCAP(エンキャップ)を採用している。
ほどよい厚みの白ソールと艶ありレザーの対比が美しい。
ENCAP(エンキャップ)
ENCAPとはポリウレタンにEVAを入れ込んだ構造でクッション性を保ちながらも安定感のあるバランスのとれたソール。
スッキリしたデザインのENCAPソール。直線的なデザインも格好良い。
ソール交換が可能
しかも一部のモデル限定にはなるがスニーカーとしては非常に珍しい事にメーカーでオールソールおよびライニングの交換が可能でありこのM1500もこれに該当する。
使い捨てにならないスニーカーは理想的。じっくりと付き合っていこう。
上質なスムースレザー
英国製ニューバランスにおける本革アッパーはしっとりと美しい。
スムースレザーは特に質感がわかりやすい。その為妥協せず選びたかった。
肉厚のシュータン。メイドインイングランドの刺繍が施されている。
丁寧なつくりの上質レザー。
履き込むことでエイジングも楽しめるだろう。
ニューバランス(New Balance)M1500のサイズ感とサイズ選び
ニューバランスのスニーカーのサイズ選びには注意が必要。
とりわけこのM1500のサイズ感には気を付けるべきと考える。
なぜなら「M1500はつくりが小さい」「ハーフからワンサイズアップで履くべき」という意見やレビューがほとんどたから。
慎重に試着を行いサイズ感を確認していく。
サイズの選び方としては確かに小さめ。
しかし、本当に注意するところはただ小さいという訳でなくあくまで幅(ワイズ)が狭いという事。
ワイズとは?靴による違い
靴のワイズとは?
スニーカーや靴のサイズ表記は大きくわけてふたつある。
ひとつは足長、これはもじどおり足(靴)の長さの事であり、もうひとつがワイズ(ウィズ)。
これは足幅の事を意味している。
つまりは同じ長さだとしても幅の広い靴や狭い靴が存在するということ。
Dウィズ
このM1500はDウィズ。つまりは足長に対して幅の狭い靴ということになる。
参考までに、マイサイズは下記。
足長実寸:24.5センチ|甲の高さ:ふつう|足の幅:幅狭
コンバースオールスター(HI)US7→オールスターは幅狭スニーカーの代表格。基本少し大きめを紐でしばって履く方も多い。このサイズでわずかにゆとりがある適正サイズ。ハーフサイズ下げても履ける(許容)がかなりピッタリとしたサイジングになる。
アディダススタンスミス・ガゼル US7→アディダスのローテクスニーカーは幅がせまく似た形状のものが多い。これをジャスト履き。これより小さいサイズだとと羽根が開きすぎてしまう。逆に大きいとかかとが浮いてしまい履き心地がわるい。足長で合わせ紐で調整するイメージ。
以上他スニーカーでのサイズ感と注意すべきワイズから検討。
M1500はUS7、25.0センチをセレクト。
サイズ感もピッタリでこれ以上サイズを下げれば指があたってしまい窮屈。
0,5センチサイズを上げれば履くことは可能だが紐をきつめに縛らないとかかとが浮きフィットが弱い。
これではせっかくの綺麗なシルエットが変わってしまう。
そのためワイズからしっかりめにサイズを選び履き口、かかとについては無理がなければOK。
という具合にこのサイズで選ぶ事ができた。
サイズ感(サイズ選び)の結論としてはワイズ(足幅)でサイズを合わせ足長(センチ)の部分で最終の確認をする。このいようなサイズ選びをすれば失敗が少ないだろう。
インソール
以上の確認事項をふまえサイズ選びを進めていく。
しかし、それでもゆとりを持たせて履きたい場合や足の形(幅広)が合わない場合。
その際はインソールに頼る事になる。
インソールを上手に使用すればハーフサイズ程度のゆとりは調整可能。
しかし、インソールの使用に関してはあくまで補助的なものと考えていきたい。
そもそも足のかたちにあっていない場合やサイズ選びに失敗している事も多いからだ。
サイズ選びにこだわり、それでも調整が必要であればインソールを使用して調整する。
まとめ
以上ニューバランス(New Balance)M1500購入レビューとサイズ感について。
質感の高いこのスニーカーは長きに渡り愛用できるものだと確信している。
こだわりの英国製ニューバランス。サイズにこだわり、細みシルエットの上質を履く。
ガンガン使い込み自身に馴染ませていきたい。