カットソーを飾る襟元。
そのネックラインを代表するものとしてクルーネックとVネックが存在する。
普段何気なく選んでいるふたつのネックライン。
どのように違い、見え方にどんな特徴があるのだろう。
それぞれの似合う似合わないも絡めて、詳しくみていく事にする。
クルーネックとVネックの違いと特徴
クルーネックとVネック。その違いと特徴について。
クルーネックとは?
クルーネックとは、丸首のネックラインの事。
クルーとは「船の乗組員」という意味で、もともとその船員(クルー)が着ていたセーターが語源。
もっともオーソドックスなネックライン。
クルーネックの特徴
クルーネックはカジュアル使いによく用いられ、プレーンな印象を与える襟元。
とりあえず1枚目のカットソーでネックラインに迷っているのであればクルーネックから選ぶのがベター。
アウタートップスの襟元としてもインナーの襟元としても万能に使用することができる。
Vネックとは?
V字型のネックラインの事。
文字どおりV字のえりあきで縦に大きく開いた襟元。クルーネックに次いでメジャーなネックライン。
Vネックの特徴
V字の開きによる胸元の縦ラインが強調される所が特徴で、シャープな印象を与えることができる。
カジュアルな雰囲気は抑えられ、キレイですっきりした着こなしにも使いやすい。
クルーネックよりも胸元にポイントがうまれ、変化をつける事ができる。
クルーネックとVネックの違い
クルーネックとVネック。どちらを選ぶかによって与える印象は大きく変わる。
大きな違いとしては首がつまっているか否か。
クルーネックの方は適度につまっていてなだらかな曲線を描いている。
一方のVネックは縦に開き直線的なラインを描いている。
この違いにより見た目の印象が違う。
あなたはどちらが好みだろうか?
自分はというと、クルーネックの方が好きだった。
どちらかといえば痩せ型なのもあり適度に首が詰まったもの着ることが多い。
あまりに首元がゆるいものだと貧相に見えるからだ。
しかし、詰まったクルーネックのカットソーだとしても、少し着込んで首元が多少ヨレてきたぐらいが丁度良い。
ヘインズ赤ラベルはこの条件に合致する
詰まりすぎた首元は肩が強調される為避ける。
一方のVネックに関してはなんとなく似合わない、苦手でしっくりこない。
胸元が開く為艶っぽくなりすぎる気がして敬遠していた。
しかしこの「なんとなく」が曲者で、Vネックの服がしっくりこない明確な理由が実は潜んでいた。
クルーネックとVネックの似合う似合わない
ネックスタイルによる似合う似合わないについて、
掘り下げてみていこう。
クルーネックが似合うタイプ
クルーネックがキレイに見える(似合う)タイプ→ 面長・首が長い・細身の人はクルーネックで首元が詰まっている方がキレイに見える。首元のフラットな曲線により引き締まって見える。
Vネックが似合うタイプ
Vネックがキレイに見える(似合う)タイプ→ 丸顔・首が短い・がっしり体型の人はVネックの方がキレイに見える。胸元のV字により縦のラインが強調されすっきりと見える。
このように見え方(似合う・似合わない)の違いがあり、加えて肩幅や胸周りの要素なども絡み印象が決まる。
肩幅とネックの関係
肩幅と胸周り→ 肩幅と胸周りが大きい人はVネックが似合う。Vによって縦ラインが強調される為すっきりとした印象を与える。逆にクルーネック(特に首元の詰まりがきついタイプ)の場合は窮屈に見えやすい。
肩とお洒落(おしゃれ)の関係についての考察
自分に似合うネックタイプを見つける
では自分に当てはめて考察を進めていく。
丸顔、首は長めでどちらかといえば細身。肩幅は広めで骨ばった体型。
なんとも要素が多く複雑な状態。このような場合どちらのネックタイプがキレイに見える(似合う)のだろうか?
骨格による服選び
実際に着て、観察し比較していった所、答えは条件付きでどちらも使える。
浅いVネック→ 深いVネックの場合体型が骨ばった体型が強調され貧相に見える。浅いVならば肩幅が胸元への視線移動で緩和され程よく見える。
以上の二点によりクルーネックもVネックもバランスよく合わせる事が可能。
もちろんこれ以外着れない訳ではないが条件に沿ってTシャツやカットソーを選べば体型にフィットしカバーしながらスッキリ見せることができる。
自身に合うTシャツに迷うのであれば、中庸的なものを選ぶのも有効。
日本人向けにシルエット調整されたヘインズのジャパンフィットは一度試す価値があるだろう。
しっくりこないという感覚
「Vネックがなんとなくしっくりこない」のはVが深いものを無意識に選んでいたから。
知らず知らずのうちに同じVネックでも似合わないものを選んでいた事になる。
直近でいうとユニクロのスーピマコットンVネックTはピタリとハマる。それはVが浅いから。着用していて「しっくりくる」感覚は案外あっているものだった。
やはり比較する事で見えてくるものはある。
UNIQLO(ユニクロ)スーピマコットンTシャツについて
まとめ
以上のように「Tシャツが似合わない」「Vネックがしっくりこない」などと感じた場合には体型との組み合わせや他の要素が関わっている可能性がある。
「似合わないから」とバッサリ切って着なくなってしまう事なく、一体どの部分がしっくりきていないか分析する事も重要だろう。
似合わない服についての考察はこちら
例としては同じクルーネックでもネックが詰まっているのかそれともゆったりと開きがあるのかで変わる。それによって印象も似合っているかどうかも違う。
少しの違いを試し上手に見せていくのも面白い。首元(ネックライン)に注目して選ぶ。