インナーの重要性
インナーとは?
インナーウェア(innerwear):衣類の中に着る下着の事、インナーとも呼ばれる。
つまりアウターの中に着る服の事。
たかがインナー。中に着るものだしそこまで気にしないという人もいるだろう。
しかし、インナーの選び方や合わせ方によってコーディネートの印象は驚く程変わる。同じアウターを羽織ったとしてもインナーの良し悪しが着こなしを決めてしまう。そんな事すらある。
例えばこちらのコーディネート。
インナーは白。しかもブルゾンから数センチ完璧な丈感で見えている。
このインナーが別の色で丈がブルゾンから全く見えない丈だとしたら全体としてはまったく違うコーディネートとなる。
お洒落はほんのわずかの変化や細かい違いによって成り立っている。
細かくてわかりづらいが確実に差が出る。
それがインナーの着こなし。
今回は数あるインナーアイテムのなかでも特に仕様頻度が高いTシャツについて。
しっかりと確認していきたい。
インナーTシャツの選び方
インナーにTシャツを用いる場合どのように選べば良いだろうか?
Tシャツをインナーで使うにあたりポイントが複数ある。
主な項目に分けると下記の三点。
● ネックの形状
● 色
● 着丈
くわしく掘り下げていこう。
ネック形状による違い
クルーネック(丸首)やVネックなど首元のかたちで詰まってみえたりラフに見えたりする。
全体の着こなしの中で肌が見える分量が一定量あれば「抜け」が表現されお洒落に見せる事ができる。
同時にやりすぎはだらしなく見える為注意が必要。
クルーネックとVネックについての考察
首が詰まったクルーネックのインナーTシャツであればシャツの首元から覗く生地の分量も増える。
場合によっては下着感がでてしまったりカジュアルに映る。
逆に首元が空いたUネックであれば肌が見えスッキリみえるが開きが大きすぎるといやらしい。
「ドレス感」を気にする方はネックからのぞく肌の分量を活かすのも良いだろう。見せたり隠したりするのもインナーの役目。
色による違い
同じかたちのインナーTを選んだとして白・グレー・黒をそれぞれ使った場合どのように違うのか比較してみる。
トップスは変化がわかりやすい様に白シャツを使用。
まずはインナーに白Tシャツを選んだ場合。
大きく違和感があるわけではないが、上半身に白の分量が多すぎるのかぼんやりした印象。
シャツとインナーが同色のため境界線がなくなりボリュームを感じる。
パンツや靴が暗い色ならば全体も引き締まりバランスよく見えるだろう。
続いては中間色のグレーTシャツを選んだ場合。
メリハリが程よくあり馴染んでいる。
中間色らしい万能ぶりで比較的迷わずに他のアイテムと合わせられそうだ。
最後に黒Tシャツを選んだ場合。
黒色がもつ特性もあり落ち着いた雰囲気に見える。白色との対比がつよい為かトップスのシャツがよく映える。他を目立たせている印象。
黒の着こなしについて
このようにインナーの色によってトップスが馴染んだり、逆に目立ったりする。
シャツのボタンを閉めているからと油断していると案外首元から見えていて悪目立ちしていたり下着感があったりするので注意したい。
丈による違い
インナーTシャツの丈について。
特にジャケットやブルゾンに合わせる場合等のショート丈アウターに合わせる場合非常に目立つ部分。
全体のシルエットにも大きく影響を与える。
デニムセットアップはインナー次第
丈が短いだけで足が短く見えたり、長すぎる場合にはだらしなく見えたりもある。
ビッグシルエットでつくるコーディネートに場合インナーTシャツで腰を覆うようなサイジングも見られるが、体型かくしやYシルエットをうまく使えばお洒落に着こなす事もできる。
インナーの丈はそれほどに重要。
スリムパンツとYシルエットについて
インナーの違いによる変化。
どうにも細かい話だがインナーの色や分量、丈によって他の服との組み合わせに大きな影響を与える。
レイヤード(重ね着)が必須の時期であればこういったインナーの使い方がためされる事となる。
トップスと同色インナー
最近使いやすいと感じている組み合わせがトップスと同色インナーのコーディネート。
前述した白シャツと白インナーTの組み合わせは少し難しい所があった(白のワンカラーは難易度が高い)が他色であればすんなり使える。
トップスとインナーをグレーの同色に。
無地合わせであればうるさくならずコーディネートしやすい。少し色みがちがうもので合わせても質感が表にあらわれ引き立つ。
元より同色であるから色の相性を気にせずに使えるのが嬉しい。
以上のようにインナーしかもTシャツの場合だけをとっても色、ネック、丈と違いは多分に現れる。
それゆえしっかり選ぶことでコーディネートを整える事が可能。
着こなしに沿ったインナーTシャツを選ぼう。
その違いは大きい。