軍モノ。
つまりはミリタリーもの。具体的にはどのようなものを指すのだろう。
ファッションを考えるうえでこの軍ものは避けて通れない。さっそく確認していこう。
軍ものとミリタリー(military)について
ミリタリーとは?
言葉としては「軍用の」「軍隊の」といった意味をもつ。
ファッションとしては軍服のデザインをインスピレーションにしたスタイルの総称を指していう。
直接的なミリタリーアイテムだけでなくテイストをまとったものや一部だけミリタリー仕様になっているものまでこう呼ばれる。
今回は軍モノ(ミリタリールーツ)について。考察をすすめていこう。
ミリタリールーツ
好きなデザインや機能性でものを選んでいくとミリタリールーツの服である事が多い。
だからといってミリタリーに関するマニアやコレクターだったりするわけでなく、あくまでミリタリー要素を感じる服が好き。ということになる。
本物志向の方からすればミーハーとも言えるかもしれない。
しかし、好きなものは好きなのだ。
ねらってミリタリーを好きになったわけではなく
好みの服の仕様、デザインを掘り下げていくと軍モノルーツに行き着くことが多かった。
軍ものが格好良い理由
● シンプル→ 軍での行動において精度の高い動きをしなくてはいけない為無駄な機能や装飾は不要。ミリタリーアイテムのシンプルなデザインはここから来ている。
● 配色・柄→ ミリタリーでよく使われるカラーとしてはカーキに代表されるブラウン系、オリーブに代表されるグリーン系、ネイビーに代表されるブルー系がメイン。
いずれもベーシックカラーでそのままファッションに取り入れやすいのも特徴。
柄ものとして代表的なのは迷彩柄。カモフラ柄とも呼ばれており、ジャングル等での行動時自身の姿をカモフラージュするためにある。柄さえも機能的。
● 機能美→ ポケットは何をどの様に入れるかでディテールが変わり、だぶつく箇所は絞れる様に紐がつく。座って作業をするなら丈は短いし当然極地ならば厳重な防寒性能が必要。このように機能に特化したデザインが施されている。
機能美とミリタリールーツ
シンプル・機能美・ベーシックカラーなど、好みのモノを絞っていくと軍モノやミリタリールーツに当てはまる。
見るからにわかりやすいMA-1やフライトジャケット・ミリタリージャケットなどもちろんだが「実はこれもミリタリールーツだった」そう思う服もたくさんある。
MA-1(エムエーワン)について
ボーダーシャツも海軍の制服
身近なものではカーディガンだってそう。
クリミア戦争奮闘で有名な英国陸軍軽騎兵旅団長であったカーディガン伯爵が考案し名前の由来となっている。怪我をした際に着脱しやすいようにVネックセーターを前開きにしてボタンをつけたのが始まり。
このようにミリタリールーツのアイテムはシンプルで必要最低限の装飾、理にかなったデザインが施されている。そこが格好良い。
実用的なデザインとディテール。
ミリタリースニーカーについて
自分が愛用しているスニーカーには、軍モノのトレーニングシューズが多い。好きなものを探して行き着いた靴たち。
ブランドが前に出ない独特の雰囲気。シンプルで使いやすい。
まとめ
中には機能重視すぎてオーバースペックな軍モノもある。
そうした場合は全体で一点取り入れる。色を絞る。流行に合わせる。
これらを組み合わせ使用していく。
シンプルミリタリーを着る。それは引き算のお洒落に近づく選択肢。