【MA-1とは?】エムエーワンの特徴的デザインと着こなしについて

MA-1(エムエーワン)。

エムエーワンとは?

定期的に流行がおとずれるショート丈のミリタリーブルゾン。今回はそんなエムエーワンの特徴と着こなしについて。

MA-1(エムエーワン)とは?

そもそもエムエーワンとはどんなものを指すのだろう?

その歴史とオリジナルの特徴から見ていこう。

エムエーワンの歴史

エムエーワン(ma-1)とは?
1950年頃アメリカ空軍が開発。当時飛行高度が高くなった為(高度でフライトジャケットの水分が氷結し作業の妨げになった)にナイロン製のジャケットが求められた事が背景とされる。B-15の進化バージョンがMA-1。ボマージャケットとも呼ばれ軍モノを代表するフライトジャケットのひとつ。
 
 
アメリカ空軍による機内用のショート丈フライトジャケット。機能性を求めつくられたのがその歴史の始まり。

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機能的デザインと特徴

軍モノ(ミリタリー)には機能を重視するという大前提がある。デザインされている部分があったとしてそれには意味があり必要なものだけに絞られる。

軍モノ(ミリタリー)とは

ミリタリーにおけるデザインはイコール機能的なものとして存在している。

MA-1においてももちろんそう。

素材

エムエーワンに使われる素材といえば光沢のあるナイロンツイル。

特徴としては摩耗に非常に強い事。肌触りにも優れ発色も良く後期MA-1に採用されたセージグリーンも実によく映える。(前期は落ち着いたセージグレーでこれも格好良い)

経年で少しづつ褪せてくるのも特徴で着込むことにより他では見られないアジが出てくる。はっきり明るい色が少しづつ自然にくすんでいく。

それが良い。

ショート

機内で座った際に邪魔にならないように丈は短くデザインされている。

これこそがMA-1(エムエーワン)のコーディネートが難しいと言われるポイントであり同時に「らしい」部分でもある。

ブルゾン特有の絞られた裾が無骨で格好良い。

大きめのサイズ感

ゆったりと大きめのサイズ感はジャケットの上からでも着用できる仕様で、過酷な寒冷地での着用にも耐えうるつくりとなっている。

【MA-1とは?】エムエーワンの特徴的デザインと着こなしについて

着こなしとしてはタイトなサイジングでのAシルエットやそれとは逆にビッグシルエットの構築も容易で厚手スウェット、ニットやパーカのレイヤードも取り入れやすい。

その分ルーズシルエットで野暮ったくなりやすい為、組み合わせには注意が必要。

ディテール

基本的にはシンプルで最低限必要なものだけが配されたデザイン。機内で引っかかることを防ぐ為である。

そんなシンプルデザインのエムエーワン。ディテールは年代を追うごとに少しづつ変化していく。

初期型につくフロントのタブ

出典:celluloid1984.com

フロント部に配されたタブは初期型に存在し酸素マスクを取り付ける為のもの。

シガーポケット

時代の変遷を問わず特徴的な部分としては左上腕部に配されたシガーポケットとペンホルダー。

通常のショート丈ブルゾンなどと比べ最もエムエーワンらしいディテール。

ジッパー

フロント部ジッパーの持ち手は厚手の手袋をしていてもグリップがしやすく機能的。

フロントポケットとフラップ

1949年から1950年に初支給された際にはフロントポケットにはボタンのみの仕様であったが1970年代以降のモデルにはフラップが付く様に変わっていく。

所有の現行ものは当然フラップ付き。ほどよいアクセントになる。

防寒性 

ナイロン素材と中綿が入った仕様と袖と裾に施されたリブにより防風・防寒性に優れしっかりと暖かい。

フロント開けると幅広の前立てがあり風の侵入を防いでくれる。

軍の仕様としてはインターミディエイトゾーン用とされ、気温10度からマイナス10度のエリアでの着用を想定されている。

どうりで十分に暖かい。後にフライトクルーだけでなく地上のクルーにも使われ始めるがそれだけ機能的なジャケットだったという事になる。

レスキューオレンジ

MA-1の裏地はオレンジ色で非常に目立つ。それもそのはず墜落時に救援部隊に発見されやすくするためあえて派手にしている。着脱時にチラリと見える裏地のオレンジが美しい。

カバンで有名なポーターのタンカーシリーズはMA-1をモチーフとしておりナイロンツイル地に合わせレスキューオレンジも採用されている。

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現代的にブラッシュアップされたMA-1

現在販売されているMA-1は当時のオリジナルに忠実なものだけではない。

逆にオリジナルに近いものやレプリカモデルなどの方が少ないといっても良いだろう。

なぜならオリジナルのMA-1は着丈が短く、身幅や腕周りもゆったりとしておりファッションとしては少し着こなしが難しい。

そこでほとんどのブランドが現代風にブラッシュアップし流行に合わせた提案をしている。

例えば身幅、アームホールをタイトにしたもの。左腕のシガーポケットやディテールをあえて廃したものなど。

素材もナイロンに限らず季節にあわせたバリエーションでつくられている。

ヴィンテージに代表されるオリジナルや忠実なレプリカを支持する方にしてみれば「これはエムエーワンではない」といわれるかもしれない。

しかし、現実的にはこうしてかたちを変えながら多くの人に親しまれている。

繰り返されるMA-1の流行

流行は一定の期間を経て繰り返し訪れる。

MA-1の流行もそう。それに乗るのも良いだろう。流行は勢いがあり変化がある。自分のものにして着こなせるならば尚楽しい。

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一度流行すれば各ブランドではデザインに手を加え、様々なバリエーションで提案されていく。

そしていつのまにか流行を通り越してMA-1はあってあたりまえの定番アウターとなっていった。

MA-1の着こなし

その定番のMA-1(エムエーワン)。どのような着こなしがあるだろう?

エムエーワンとスキニー

一時期によく見たMA-1のコーディネートとしては白ニットなどのインナーに黒スキニーと革靴を合わせたもの。

出典:clubd.co.jp

シルエットもつくりやすいし色あわせも明快。まとめやすい為よく使われるのだろう。

しかし、あまりに既視感のあるファッションは受け入れづらい気持ちもある。

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きっとお洒落の感度が高い人たちが最初着始めた時は新鮮だったのではないだろうか。

であれば少しひねった着こなしがしたい。

着こなし例

スキニーや革靴を使わないコーディネート。

まずはボトムスから考える。

グレースラックスやコーデュロイパンツをほどよいゆとりをもって合わせる。MA-1のデザイン自体もともと主張がある為全体の色数は絞ってのコーディネート。

出典:at-scelta.com

かっちりしたスラックスだとしてもラフなデザインのMA-1はコーディネートをほどよくまとめてくれる。

出典:arine.jp

コーデュロイパンツは太畝にしても面白そう。すっきりしたローテクスニーカーを選ぶのも組み合わせを整えるポイントだろう。

MA-1、無骨なデザインこそが最大の特徴。もう流行ではない。定番を着こなそう。

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