定番とは?
● 安定した需要があり流行に左右されない定番商品
● いつどこにでもありだれもがするような事柄やありふれた事
ファッションにおける定番
以下は思いついたものをただ挙げているためほんの一例。
もちろん本当は膨大な数の定番と呼ばれるファッションアイテムがある。
コンバース(CONVERSE):オールスター
リーバイス(LEVIS):501
セントジェームス(SENT JAMES):ナバル・ウェッソン
カシオ(CASIO):G-SHOCK
ポーター(POTER):タンカー
自分もよく使っている定番アイテムたち。
皆さんの中にも同じものを使っている人もいるかと思う。
さて、
これらの定番アイテムにどんな印象をお持ちだろうか?
もしかするとプレーンで着こなしやすいシンプルアイテムに見えるのではないだろうか?
自分も以前はそう思っていた。
しかしよく見てみると非常にクセの強いものも多い。
オールスターはシンプルじゃない
例えばコンバースオールスター。最初に思いついたからまずこれについて書かせていただく。
「何を言ってるんだこれほどシンプルでベーシックな靴はない」
そう思われる方も多いだろうし自分も概ね同意である。
実際、体感としては「非常に使いやすい靴」そう思っている。
しかし、細かい部分や歴史やデザインを見ていくとどうしてもただプレーンでシンプルなだけの靴には見えてこない。
そもそも元はバスケットシューズ。
この時点でとにかくスポーティなイメージ。
デザインはどうだろう?
黒のキャンバス(ハイカット)を例に見ていくと白のソールにラインは入りキャンバス地とゴムのソールの白のコントラスト。
ヒールパッチにはオールスター(チャックテイラー)とわかるロゴ。
くるぶし内側には堂々としたアンクルパッチが施されている。
あれ、派手?
そう、皆んなオールスターを見慣れており奇抜なデザインだと思っていないのだろう。
しかし、よく見るとデザインが効いている。プレーンな装飾ではないしクセも感じられる。
もっとシンプルでクセのないものならいくらでもある。
(例えばそれこそ定番のスタンスミス)
それでもオールスターが万能な理由
しかしこのオールスター。
とにかく老若男女問わず履かれているしドレス、ストリート、アメカジなど驚異的にジャンルレス。
どうしてなのだろうか?
実は派手なのに。
ひとつ言えるのはシルエットが細身で形そのものが非常にすっきりしており履いた際ほかの服の邪魔をしない。
もしこれがもう少しボリュームがあったり装飾が多かったりすれば全く別の物になっていただろう。
実際、色と柄を変えるとバランスが異常なほど変わる。
他の服でも同じかもしれないが定番服の魅力というのは非常に細やかな均衡で成り立っている。
絶妙な定番靴はここにある。
定番 ≒ シンプル
このようにすべての定番がシンプルではないということ。
G-SHOCKだってそうだ。
偏ったスペックとビジネスには使いづらいデザイン。モデルによって違いはあるが多くはそう。
定番G-SHOCKについて
でもこれが非常に優れていて、ある種、そのクセ自体がおおきな魅力となっている。
ゴツゴツとカジュアル然としたデザインとどこに着けていっても安心なタフさ。
定番とはプレーンでシンプルなファッションアイテムの事ではなく、造られた歴史、機能美、デザイン、クセがあり皆に愛され、使い続けられたものである。
もちろん極シンプルなものもあるが、必ず何らかの主張が効いている。
それが定番。
定番カットソーのセントジェームスウェッソン
デニムの定番リーバイス501
だから定番服は一見、普通に見えるものでも存在感が際立っている。
定番品を重ね合わせすぎるとゴチャゴチャとして見えるのはそのせい。
しっかり引き立て、着こなしていきたい。
定番 ≒ シンプル