ニットキャップ。
1年通して着用されているメジャーな帽子。
キャップ全般にいえる事だが顔まわりに装着するアイテムである為、その形や種類によって与える印象は大いに変わる。
今回は着こなしをも左右するニットキャップの種類と似合う似合わないの相性について。
ニットキャップの形と種類
ニットキャップ(ニット帽)には様々な種類がある。
だからそのかたちや種類によって印象は違うしその人に馴染みやすいものは変わっていく。
手持ちの服によっても組み合わせを考える必要があり、選び方が大事となってくる。
そんなニットキャップ。そもそもどんなものを指すのだろう?
ニットキャップとは?
ニット(knit)は「編み」を意味する。その為編み込みの帽子であればデザインや素材は関係なく全てがニット帽という事になる。
ウールのリブ編みハイランド2000のニットキャップ
そんなニット帽、種類やかたちがたくさんあるからこそ人によって馴染むものやそうでないものが存在する。
キャップの種類と似合う似合わない
では、具体的なニットキャップの種類と似合う似合わないについて考察していこう。
ワッチキャップ
もっともスタンダードなニットキャップで、ベーシックなつくりの為丸型をはじめとした多くの人によく似合う。
似合わない人がいるとすれば後述する「かぶり方」や一部デザインの選び方が合っていないと考える。
それほどに万能なのがワッチキャップ。
厚手や薄手、編み込みがリブ状かケーブル状かなど、素材やデザインによってイメージは変わる。
オスロキャップ
つば付きのタイプのオスロ。より無骨で男らしいイメージを醸し出す。
ニットキャップながらベースボールキャップやワークキャップのように合わせる事が可能。
あごにかけて細いかたちの三角型の人がよく馴染むかたちで、つばの大きさや形状で印象が変わる。
正ちゃん帽
ポンポンが目印の正ちゃん帽。
かわいらしくもざっくりとあたたかみを感じる優しいデザイン。飾りのおかげで縦長を強調する事ができる為丸顔の人でもすっきりと見せる事ができる。
似合う似合わないを左右する要素
ニットキャップは被り方によって見え方が変わり似合う似合わないも変えていく。
どのように違うのか確認していこう。
素材
春夏ならばコットン・麻・リネン。秋冬ならウール・アクリル・アンゴラなど、見た目でもあたたかさや軽さは伝わる。夏にウールは見た目にも暑苦しいし冬に麻は寒いだろう。
このように素材によって機能性が違うのはもちろん見た目の印象も変える。ザラ感のつよいウールなのかはたまたサラッとした薄手のコットンなのか透け感のある麻なのか。
顔まわりに装着する帽子なのだからその違いは大きい。
ボリューム
厚手薄手は保温性能だけでなく頭のかたちとの相性も出てくる。厚手であれば横にボリュームが出る為面長が緩和される。逆に薄手であれば丸顔でもすっきりと見える。
また、高さがあるニットキャップの場合は四角・ホームベース型の顔でもすっきりと見せる事ができる。
被り(かぶり)の深さ
浅く被れば縦長を強調でき、深く被れば横長を強調できる。
丸顔の人は浅く、面長の人は深く被るのを勧められるのはこれが理由。ワッチキャップなら折り返しの幅を調整し浅め・深めを作ることも可能。
折り返し幅広め=横を強調
折り返し幅狭め=縦を強調
大きく分けて「縦を強調する被り方とかたち」「横を強調する被り方とかたち」のふたつがあるということ。
面長なら横長を強調し、四角型(ホームーベース)なら縦を強調するとより馴染んで見える。
丸型はニットキャップに関しては比較的万能でこの中間(少し縦長を強調すると馴染む)に位置している。
高さがあるニットキャップの例(縦が強調できる)