Whitehouse Cox(ホワイトハウスコックス)について
ホワイトハウスコックスの歴史
Whitehouse Cox(ホワイトハウスコックス)は1875年、英国はバーミンガムの北西のウォルソールにてホワイトハウス氏とサミュエルコックス氏によって創業の老舗。
当初は鞍や手綱などの馬具を製造し軍需用のアイテムも手がけるようになる。
長い歴史をもち現在まで英国の稀少なブライドルレザーを扱う代表的なブランドで、厳選された素材とハンドメイドに拘る姿勢は多くの指示を集めている。
※2022年10月追記
2022年末をもってホワイトハウスコックスは生産を終了。グリフィンインターナショナルは公式ページでステファンコックスも手紙を公開し、職人など後継者がいなかった事をその理由に挙げた。
なんとも寂しい限り。現在ある革小物を含めた製品がますます希少性がましていく事だろう。今も所有している製品に関しては大事に使用していくつもりである。
英国3大レザーブランド(英国御三家)
このWhitehouse Cox(ホワイトハウスコックス)はETTINGER(エッティンガー)とGLEN ROYAL(グレンロイヤル)と並び英国三大レザーブランド(英国御三家)のひとつとしても有名。
これらのブランドはロイヤルワラントと言われる英国御用達の称号を得ており、その歴史と技術から使用者の信頼も厚い。
今回は伝統ある老舗ブランドWhitehouse Cox(ホワイトハウスコックス)が誇るブライドルレザーベルトについて。
ホワイトハウスコックスを選んだ理由
カジュアルにもビジネスにも使えるベルト
もともとはビジネスで使用する為のベルトを探していた。
既にエッティンガー(ETTINGER)のカーフベルトを所有していた為、ドレス寄りのベルトはこちらを使用中。
同じビジネスでもカジュアルな装いで使えるものを探す事に。
あれこれ探した末ようやく見つける事ができた。
ホワイトハウスコックスのブライドルレザーベルト。
ベルト幅はビジネスやフォーマルで使用するにはやや広めの32ミリ。バックルの形状も美しい。
堅牢な英国製ブライドルレザーは見るからにがっしり、しかし同時に流麗でビジネスカジュアルでの使用も想定しての選択であった。
ビジネスカジュアル使いとしても有効
スーツスタイルなら少しだけくだけたバランス。ほどよいカジュアルダウンを計る事ができる。
ブライドルレザーベルトの特徴
ブライドルレザーとは?
ホワイトハウスコックスのベルトにはブラドルレザーが使用されている。
このブライドルレザー、最大の特徴はその堅牢さ。
革にロウを塗り込み繊維の強度を上げている為とても頑丈で「ブライドル」の名の通り元々は馬具の革に使われていた。
塗り込まれたロウのおかげで革の表面に浮き出るブルームと呼ばれる白い粉も特徴のひとつでこれはブラッシングや乾拭きする事によりレザーが持つ光沢へと変わる。
ステッチは本体と同色の黒。
これが白ステッチなどになるとカジュアルでアクティブな印象が強くなる。
黒ならばステッチの主張は控えめで革自体が引き立つ印象。
経年変化に期待
2、3年はゆうに使用しているがツヤが増してきており細かいキズはむしろ風格を感じさせてくれる。
全くヘコたれる気がしない。このぐらいではまだまだエイジングとは言えないのだろう。
経年変化に興味がある人であればブライドルレザーのエイジングははずせない。
デニム(ジーンズ)に合うベルト
数ヶ月ビジネス使用した後、使用感が良かった為カジュアル用途でも使ってみる事にした。
スラックスに馴染むのは元より感じてはいたがデニムとの合わせが想定外に良い。
中庸的な雰囲気を醸し出し、デニムに合わせるには少し控えめな印象な所が尚良い。
デニムのベルトというと無骨でゴツいタイプのものが多くそれはそれで格好良いのだが、自分好みのものを追求していくとどうしてもシンプルなものに行き着く。
普段は合わせるものを決めてモノを買う事が多いのだがこのベルトに関しては全く想定外の所でしっくりときてしまった。
ドレススタイルならカジュアルに、普段使いならシンプルにキマる。
シンプルなブライドルレザーのベルト。
エイジングにも期待しつつ使い込んでいきたい。