a.p.c(アーペーセー)のプチスタンダード。
a.p.c petit standerd(アーペーセープチスタンダード)
自分が現在メインで着用しているジーンズがこちら。
今回は、愛用中のアーペーセーのジーンズとその種類について。
コンテンツ
A.P.C(アーペーセー)ブランドの成り立ち
まずはブランドであるA.P.C(アーペーセー)について。
A.P.C(アーペーセー):1987年ジャン・トゥイトゥが設立。
前年の1986年パリにて発表されたブランド名のA.P.Cは、生産と創造の工房(Atelier de Production)を意味する。
デザイナーの名と服のデザインを結び付けない事を意図し、フレンチベーシックと機能性を主としそこにストリートを落とし込んでいる。
音楽的な背景や反骨精神を感じさせるデザインも特徴であり、非常に魅力的なブランドである。
アーペーセーのデザインは地味なのか?
自分が最初にa.p.c(アーペーセー)の服を見た時、正直その良さがあまり分からなかった。
やけにシンプルな服に見える。ロゴもないしデザインが見えない。
むしろ「地味な印象でパッとしないな」
そのように思っていた。
価格的にも安いとは言えない。その結果、当分の間このブランドについてはスルーすることになっていく。
今思えば、もっと早くa.p.c(アーペーセー)のプチスタンダードやプチニュースタンダードあたりを手にしていれば、着こなしやシンプルな服について、もう少し早く理解していたかもしれない。
何故なら、非常にシンプルでありながらデザイン、シルエットが抜群に優れているから。
ここまで細みで美麗なシルエットのデニムはそう見つからない。
シンプルでシルエットが良いというのは「他の服との着こなしが簡単になる」ということ。
自分が目指す「シンプルな引き算のお洒落(おしゃれ)」に近づくことができる。
a.p.c以前のジーンズ
自分がa.p.c(アーペーセー)をデニムの所有する前にメインで使用していたのはリーバイスのジーンズ。
501や505のレギュラーを色が薄くなるまで穿き潰す。リジットからじっくり穿いて自然に育てる拘りがあった。
ヴィンテージはあこがれる所があったが高価であるしベーシックなものを新品から自分に馴染ませていくのが好きだった。
その前は、リゾルトの林氏がデザイナーを務めていたドゥニームも好きで穿いていた。
色落ちを楽しみたい。その思いでその他も諸々試していった。
デニムとの出会い、きっかけについて
しかし、様々穿いてきた結果デニム(ジーンズ)中心のカジュアルな着こなしではしっくりこない自分がいた。
もちろんデニムカジュアルを非常に格好良く決めてらっしゃる方もいるが、自分がカジュアルにジーパンを合わせていると何ともいえない普段着感が出てしまっていた。
考えれば考えるほどカジュアルなジーパンは着こなしが難しいアイテム。「デニムは何にでも合う」というよく聞く言葉に慣れてしまい、これに気づいていない人は案外多い。
それからデニム(ジーンズ)と着こなしについて試行錯誤し、細みでシンプルかつ色落ちが良いデニムを探してきたのが事の経緯である。
そして、ようやく自分好みにフィットするa.p.c(アーペーセー)のデニムが見つかった。
アーペーセーのジーンズの種類とその違い
a.p.c(アーペーセー)のジーンズはシルエットによってタイプ分けされておりリジットで購入する場合はメインの3型の中から選ぶ事となる。
ニュースタンダード(new standard)
まずはもっとも古くからある型番であるニュースタンダード。
シルエットと股上→股上普通・ゆるやかなテーパードのストレートシルエット
タイトに穿けば細身のストレート。ルーズに穿けばバギーシルエットとサイジングにより幅広い着こなしが可能。プレーンに穿きたいのならばこれ。
プチスタンダード(petit standard)
自分も所有しているのがニュースタンダードの次に展開されたモデルであるプチスタンダード。
シルエットと股上→ 股上浅め・スリムストレート
最大の特徴は股上の浅さ。
スッと延びるスリムストレートはただただ美しい。一度バックからのシルエットもぜひ見ていただきたい。
他のジーンズでは感じ取れないものがそこにある。
プチニュースタンダード(petit new standard)
最後がプチニュースタンダード。
シルエットと股上→股上普通・ひざから下にかけテーパード
ニュースタンダードとプチスタンダードのいいとこ取りといえるシルエット。
ゆとりある股上で穿きやすく、ひざ下から絞りのしっかり効いたテーパードはスタイルをきれいに見せてくれる良品。
もっとも使い勝手の良いシルエットで、一本目で迷ったならこちらで間違いないといえる。
アーペーセーデニムどれを選ぶ?
以上3型のシルエット。どのシルエットもプレーンな表情を見せつつも個性的でもある。しっかりと主張してくれる名品。
※以前はニューキュアというa.p.cにおけるスキニーにあたる型も存在したのだが現在は廃盤
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ではこの中からどれを選んでいこう?
アーペーセーらしく細みかつスタンダードなものをお好みの方であればいいとこ取りのプチニュースタンダードがおすすめ。
スリムタイプが苦手適度なゆとりののあるタイプを所望するのであれがニュースタンダード。
アーペーセーらしい細みと股上の浅さを活かしたシルエットを楽しみたいのであればプチスタンダードが良いだろう。
自分の場合はこの中からプチスタンダードを選択。
色落ちを考え細み、好みのシルエットを考慮した為入手する事にした。
他のジーンズと比べた際に最もa.p.cらしさを感じる事ができたのもその理由。
といってもそれぞれ非常に魅力的である為じっくりと選んでいただきたい。
プチスタンダードデニムの穿き込み(色落ち)についてはこちら
a.p.c(アーペーセー)デニムの特徴
プチスタンダードをはじめとするa.p.c(アーペーセー)ジーンズのバックポケットにはステッチが無い。
ジーンズ本体に施される事の多いパッチやタブもない。そもそも目立ったデザイン自体が全くない。その潔さが格好良い。
無地でシルエットが良いという事は良いデザインと同じ意味を持つ。シンプルな上に着こなしの主役となれる服はなかなか見つからない。
バックポケットはステッチなし。
飾りが無いゆえにデニムの存在感はなおさら引き立つ。
装飾も最小限で極めてミニマル。シルバーのリベットとステッチはオレンジ。その他は余計に色を使ったりしない。映えるのはデニムの穿き込みによって生まれる色落ちのコントラストのみである。
ファッションだけに限った事ではないが装飾が効き過ぎているものというのは他との調和が難しくなるものが多い。
究極のシンプルそのものがデザインとなっている。
良デザインを穿こう。