自分がお洒落(おしゃれ)に目覚めたきっかけはデニムだった。
所有のA.P.Cデニムの色落ちとエイジング
お洒落(おしゃれ)をするきっかけ
それはまだ自分が学生の頃。お洒落をしてみたいけれど、どうして良いか分からず悩んでいた。
漠然とファッション誌を眺めていると、きれいに色落ちし、写真から生地の凹凸も感じられる程のデニムを目にした。
ん?なんだこのジーパン。格好良いな。
デニムとの出会いとリーバイス
これが、リーバイス501。おそらく記憶が定かでは無いのだが、ヴィンテージの66かビッグEだった。
リーバイス(LEVI’S)は1800年代後半のアメリカ。ブランド創設者リーバイ・ストラウスがテント用の厚手キャンバス地を用いてズボンを製造、販売した事に始まる。
ゴールドラッシュに沸くアメリカ西部、鉱夫の過酷な作業に適した丈夫な作業服が必要だった。これがジーンズの原点(今更自分が言うことでもないだろうが)。
ボタンフライ、銅リベット、5ポケット、レッドタブ、アーキュエイトステッチ。それぞれのディテールには必ず理由があって機能的に存在している。
◉ 作業服が元であるから非常に丈夫。
◉ 洗って縮んでねじれてもボタンフライなら留められる。
◉ ウォッチポケットにその名の通り時計を入れる。
その他挙げだすとキリがないくらい。
※こちらは所有の90年代に製造のリーバイス501。脇割、縦落ちしない等本当に普通のジーパン
デニムは薀蓄に事欠かない。行き過ぎるとうんざりする事もあるがお洒落に造詣は必要だ。
興味をかき立てるデニムの原点、リーバイス501。ただ、残念ながら当時の自分にはまるで知識がなく、かろうじて名前はどこかで聞いた事がある。その程度だった。
デニムは格好良い
「これは格好良い」ただただ無性に魅かれたのを覚えている。これが今のデニム好き、ファッション好きになるきっかけになった。
「とにかく格好良い」この感覚はお洒落をするにあたりとてつもなく大事になってくる。この感性に法則や知識をプラスし、自身を表現できるのならばお洒落は必ずキマる。
デニムとの出会いから色々な服を試し、ああでもないこうでもないとお洒落をしようとしてきた。
何を着てもお洒落に見えない
しかしデニムを穿いても、選んだ服を着ても、なかなかお洒落はキマらない。
その時の自分はまだ気付いていなかった。「お洒落の引き算」が出来ていない事に。
格好良い服を買って着ればお洒落になる。〇〇のブランドの服を着れば格好良くキマる。
そう考えていた。
ここから服選びや着こなしの難しさを体感しながらも、ファッションを楽しむ日々が始まったのである。