お洒落と靴下(ソックス)
ファッションにおける靴下。
劣化しやすい消耗品でパンツの裾からわずかしか見えない。
靴下ぐらいなんでも良いのでは?
そう思っていた。
しかし、全身から考えて1割にも満たないこの分量を甘くみてはいけない。
小さな部位が全体におよぼす影響はじつに大きい。
少ない分量だからこそ変化を取り入れやすいとも言える。
今回は小さな部位がおしゃれを左右する靴下とコーディネートについて。
さっそく見ていこう。
靴下の着こなし
靴下を着こなすには?
ソックスの合わせ方にもセオリーは存在する。
例えばネイビーパンツとグレースニーカーに合わせる場合の靴下。
→青かモノトーン(白・黒・グレー)の靴下を選ぶ。
つまり
● パンツまたは靴の同系色で合わせる
● デザインは極力ないものを選ぶ
以上の二点。
柄ものやクセがつよいデザインは避ける。
これはスーツスタイルでもよく使われている合わせ方で非常に失敗が少ない。
その為カジュアルでも十分通用する。
非常にシンプルな組み合わせで一見地味に感じるかもしれないが違和感なく馴染ませていくのが基本といえる。
馴染ませながら「他の服を引き立たせる」をねらっていくならばこちら。
靴またはパンツに色合わせする事により足長効果もあらわれ、すっきりと見える。
靴下でつくるアクセントと抜け感
上記コーディネートの場合、靴下の役割はスムーズにパンツと靴を繋げる事にある。
それとは逆にパンツと靴の間にアクセント付けてメリハリを与えるパターン。
その場合は差し色となるカラーや柄の靴下を選べば良い。
もちろん色の要素やデザインが入るため難易度は上がるがその場合はトップスや小物と同系色を選ぶこと、全身の色数を絞って着こなしすればまとまりやすい。
カラーコーディネートについての考察
白Tシャツに代表されるインナーに使っている色をソックスに使う事で「抜け」や「こなれ感」を出すこともできる。
こなれ感について
ソックスのコーディネート
では具体的にソックスを使ったコーディネートについて見ていこう。
カーキのトップスにネイビーパンツ。
インナーには白系の明るい色を使っている場合。
白スニーカーの軽さはそのままに靴下はパンツと同色のネイビーで馴染ませる。
この際、靴下を白などの明るい色に差し替えた場合は軽くなりすぎる為足元が少し浮いて見えやすい。
わずかな違いだが大きく変わるという事。
続いてはリジットデニムに黒スニーカーの場合。
パンツと靴ともにダークトーンの組み合わせ。
明るい白ソックスで軽さを出している。
もし靴下もダークトーンをセレクトした場合、靴とパンツとの境界線がなくなり全体は重く見える。
トップスに明るい色を使っている場合この限りではないが、適量の軽さ(明るい色)を入れてあげる事が重要になっている。
以上のように靴下のコーディネートは足元だけではなく全体の調和をみていく必要がある。
ソックスの着こなしは全身のコーディネートのまとめに当たる。
小さな部位、足元を着こなそう。