冬から春先にかけ、ざっくり羽織れるコートが欲しい。程よくミドル丈、機能的で素材感もあり長く使えるものを。
このように考え様々探し、最良のものを選ぶ事ができた。
それがnanamica(ナナミカ)のコート。
今回はnanamica(ナナミカ)とGORE-TEXを使用した名品バルマカーンコートについて。ゴアテックスとは?使用されている高機能素材と特徴について確認していく事にしよう。
nanamica(ナナミカ)とGORE-TEX素材のコート
nanamica(ナナミカ)について。
nanamica(ナナミカ)
ナナミカは、スポーツウェアメーカーであるゴールドウインのマーケティング部門とヘリーハンセン(HELLY HANSEN)のブランドマネージャーを務めた本間永一郎氏がパートナー今木高司氏と設立した日本のブランドである。
スポーツ&ユーティリティをキーワードに楽しさと快適さ格好良さを提案するこだわりを持ったブランドnanamica(ナナミカ)。
七海家という読み方には意味が込められており、いくつもの海(国境や思想)を飛び越え人と繋がって、世界に発信したいとの思いから生まれたもの。代表の本間氏の趣味がヨットという事もあり、海との関わりは非常に深い。
機能的かつ時流のファッションも掴んだデザイン性はこのグローバルな視点から来ているのだろう。自分も調べていくうち、この広い視野とコンセプトに引き込まれていった。
GORE-TEX(ゴアテックス)素材のコート
そんなナナミカは機能性に優れ、デザインにも定評にあるGORE-TEX(ゴアテックス)素材を採用したコートを定番として展開している。
ゴアテックス(GORE-TEX)とは?
ゴアテックス(GORE-TEX)について。
GORE-TEX(ゴアテックス)とはアメリカで生まれた透湿・防水。防風・耐久性にも優れた高機能素材。
内部に細かな孔(あな)をもつゴアテックスメンブレンと呼ばれる膜に生地(表地・裏地)を貼り付けたものを指し、この孔が水滴は通さず水蒸気は通せるほどの大きさになっている所が最大の特徴。
その為、雨は通さず汗による水蒸気を外へ逃してくれる実用的な構造となっている訳だ。
所有のバブアーのオイルドコットンやロクヨンクロスを用いたシエラデザインのマウンテンパーカも魅力的な機能素材であるが、こちらはローテクの範疇。
非常に頼りになり愛用できる天然の機能素材であるが、あくまで「機能性」という面で比較するのであればどうしてもGORE-TEXに軍配があがっていくだろう。
ゴアテックスはそれほどに高機能。透湿性がありそれでいて防水、防風、耐久性にも優れた超万能素材となっている。
GORE-TEX Balmacaan Coat(バルマカーンコート)
そして、今回購入したGORE-TEX(ゴアテックス)のコートがこちら。
Balmacaan Coatナナミカの定番GORE-TEX Balmacaan Coat(バルマカーンコート)。
ゆったりしたシルエットの膝丈のシンプルコートだが随所に機能が盛り込まれているナナミカらしい逸品。
ナナミカではこのバルマカーンコートの他に、3層(3レイヤー)構造のGORE-TEXを採用したステンカラーコートも展開している。
こちらはややすっきりしたシルエットで汎用性が高いクラシック寄りのコート。カジュアルはもちろんビジネスやドレススタイルにも使用可能な一着となっている。
以上の2種類のGORE-TEXコートがある中、カジュアルでの仕様頻度とシルエット・デザインからバルマカーンコートの方をセレクトする運びとなった。
シルエットとサイズ感
Balmacaan Coat(バルマカーンコート)のシルエットとサイズ感について。
シルエット
ざっくりと羽織れるややオーバーサイズのシルエット。
かといってフォルムは綺麗でだらしなく見える事は皆無。ボタンを留めればきれいなラインを描き自身のスタイルをしっかりと引き立ててくれる。
ただゆとりがあるだけではない美しいAライン。洗練されたシルエットなのがひと目で良く分かる。
早く着て歩きたい。手に取った瞬間そう思わせるオーラがこのコートにはあった。
サイズ感
サイズ感についても確認していこう。
下記はサイズ表。
XS | S | M | L | XL | |
着丈 | 106 | 108 | 110.5 | 113 | 115.5 |
身幅 | 62 | 64 | 66.5 | 113 | 115.5 |
裄丈 | 83 | 85.5 | 88.5 | 92 | 95.5 |
着丈は膝までのやや長い丈感でクラシックな雰囲気を強調している。身幅は手持ちのアウターに比べるとややゆとりがあり、XS〜Sサイズでも62センチ〜64センチと十分に取られている。
身長168センチ・細みの自分の場合、熟考のうえサイズはXSサイズを選んでいる。
袖丈は手首をちょうど覆う丈感で、身幅に関しては厚手のニットを着てもさらにゆとりがある適度なサイズ感となっていた。
選ぶ際には袖丈で合わせていく事で適正に選ぶ事ができるだろう。
一方Sサイズでも十分着用可能であるがややオーバーサイズが過ぎるため、あくまでベーシックに長期で使える着用感で選ぶ事ができたと考えている。
ディテールと特徴
続いてはバルマカーンコートのディテールと特徴について。
素材は綿100%の表地。セレクトしたネイビーは縦糸と横糸の色を微妙に変えており、見る角度によって色みが変化する。
深みがある濃紺がきれい。
袖口はラグランスリーブ。クラシックなステンカラーコートと同様のつくりとなっている。
存在感のあるバルカラー。そのままでも良い表情をしているが、襟元を立ててボタン留めできる仕様。冷たい風が入らない為非常にありがたい防寒用のディテール。あえてチンストラップになっていない為すっきりした首まわりとなっている。
フロントはステンカラーコートらしく比翼仕立て。ボタンの質感も良い。
袖口のストラップはクラシックなディテール。
ポケットはボタンで留めて中のものが飛び出さない使用。
こちらのバルマカーンコートはGORE-TEX採用の2層(2レイヤー)構造。柔らかさがあり動きやすいのも特徴で、インサレーションや裏地の組み合わせも豊富になる。
コットン/クールマックス®を使用した裏地のチェックはとても爽やかな印象。あからさまではなく、動いた際にチラッと見えるさじ加減が絶妙である。
ボタンで開閉可能なセンターベント。着丈が長い為ここで裾の開き方、見え方の調整が可能。
このようにシンプルに見えて非常に機能的なnanamicaらしい実用コート。行き届いたものづくりを感じ取ることができる。
nanamica(ナナミカ)のバルマカーンコートとGORE-TEXについてのまとめ
以上nanamica(ナナミカ)のGORE-TEXを使用したバルマカーンコート。
シンプルデザインに洗練されたシルエットを併せ持ち高機能なGORE-TEX素材という隙のない一着。
思わず羽織って出かけたくなる魅力的なコートとなっている。
冬から春先まで、雨雪関係なく日々を共にする事ができるであろう。
高機能と良シルエットのバルマカーンコートを羽織り外に出よう。