小物を使えばお洒落になる?
「小物を使ってお洒落に」
「小物をアクセントに」
「小物で格上げ」
多くの雑誌やファッションのWebサイト、着こなしの提案でこのようなフレーズを見つける機会は多い。
これは本当なのだろうか?
確かに、小物を使うことで着こなしを華やかにしたりブランドアイテムの投下でコーディネートを格上げする事ができる。
上手に取り入れる事によりコーディネート全体をより良いものにできる。
しかし視点を変えるとひとつの疑問がわいてくる。
小物を使わないとおしゃれにできないのか?
小物なしでお洒落に見せたい
なぜこのように考えるかというと理由がある。
それは小物なしでお洒落に見せたいから。
「アクセサリーを使いたくない」または「無くてもお洒落に見せたい」
このように考える人もきっといる。
小物を極力使いたくないという意味では自分も同じ。
そう考えている。
小物のセレクトは元々ハードルが高い。
使う必然性があったりライフスタイルに合わせたものであれば取り入れやすい。しかし、そうでなければ「いかにも」の印象は付いてまわる。
ライフスタイルとお洒落について
アクセサリーを使う理由
では小物(アクセサリー)を使うのはどういった理由からだろうか?
シルバーのブレスレットを付けているとしてその理由。
● おしゃれ・格好良いから
● 好きだから
このあたりになるだろう。
一方、時計であれば
● 時間を見る
● お洒落・格好良い
● 好きだから
ニットキャップであれば
● 防寒
● お洒落・格好良い
● 好きだから
この「時間を見る」や「防寒」の意味があまりに大きい。これがある事によって使う事へのハードルが一気に下がる。
正直に言えば時間を見るだけならケータイや据え置きの時計を使えば十分まかなう事もできる。
しかし、そこに実用的な意味があるものとそうでないものの間にはとてつもない差が生まれている。
意味を考える。なくても良いものなのか?それとも飾りなのか?飾りが必要なのか?
それを問うのもファッション。
飾りだとしても必然性がないのであれば使いたくない。小物の重要性は分かった上お洒落に出来ないか?
それを考える。
アクセサリー以外の小物の重要性について
眼鏡が与える印象について
小物の必要がない着こなしとは?
小物が必要か否か。これに関して着こなしありきだと考えている。
例えば冬にアウターを使った着こなし。
冬時期のアウターは装飾が効いたものも多く体を覆う為ボリューム(分量)も大きい。するとボトムスはスッキリと装飾の少ないものや細身のものが必然的に選ばれやすい。
そして、靴はアウターに対してバランスをとるためにボリュームのあるブーツやスニーカーのチョイスが増える。
出典:pinterest
こうなると服全体のデザインやシルエット、配色、レイヤードだけで十分コーディネートが完成する。
アウターの袖から無理やり着けた時計が見えるのも自然ではない。(バランス的にあったほうが良い場合は当然必要)
つまりは小物(アクセサリー)はいらない。無くてよいものは身に着けないという考え。
デニムセットアップただでさえクセがあり、小物がなくとも十分に引きたつ組み合わせ。
これが春夏のようにアイテム量や装飾が少ない季節の着こなしの場合は状況が変わってくる。
例えば夏の時期の着こなしでのTシャツ・ジーンズ・スニーカー。
シルエットのバランスが取れていたとしても腕まわりは寂しくなる。その為、身に付ける時計が意味を持って効いてくる。
必要なものはしっかりと使いこなしていきたい。
手荷物に応じたバッグや気候や気温に配慮した帽子を使う。必要な分適切で効果的な所にだけ使う。
「足りない気がする」でむやみに足さない事もシンプルな着こなしを進めるうえで非常に重要。
無い方が映えるケースは思っているより多い。
白Tシャツにデニムだけで格好良い
小物が欲しくなる箇所
小物がないと物足りなくなる箇所は大きく分けて2つ。
顔周り→ 髪型を凝る。Tシャツのデザインを換えて(ポケT、レイヤード等)
手首周り→ ボトムスと靴のデザインとシルエットで見せる。(視線移動)
小物は使ってはいけないものでは無いし上手く使えば簡単にアクセントを作ることができる。しかし無くても良い部分に使ったり一箇所で済む所に複数使ったりする事でバランスが崩れる場合がある。
小物を使わず最小限におさえる事。それは服そのもののデザインやシルエットを引き出しシンプルに表現する事である。
小物を使わないおしゃれ。シンプルを考える。