おしゃれとサイジング
よくファッションの記事やサイトで「サイズ選びが大事」などと目にすることがある。
アイテムを選ぶ際にもっとも注力すべきはサイジングだという。
良いサイジングとは?
ではそのサイジングが良いとはどういう状態を指しているのだろう。
標準体型だしMサイズじゃないの?
ボトムスは入れば良いのでは?
靴は履ければ良いんだし。
そう考えたくもなる所。ただ着れれば良いということならそれで良いのだろう。
しかし、どうやらそこまで単純ではないようだ。
「あの人はとてもお洒落」「着こなしが格好良い」
そう言われる人はどうやらサイズ選びを分かっている。ただ着るのではなく一歩踏み込んだサイジングを押さえている。
正しいサイズ選び
ほんとうの意味での正しいサイズ選びとは?
それはアイテムや着こなしによってサイズを調整し選んでいく事。
ゆったりした着こなしを必要とする服。タイトにしないと野暮ったくみえる服。全体のコーディネートによってもそれは変わる。
Mサイズで違和感なく着こなすのがベターな場合もあればボトムスとの対比でXLの方が格好良く見える場合もある。
そして同じMサイズだとしてもメーカーやブランド、製造される年によっても実寸は違う。
場面によって適正サイズを見切る。
だからサイズは有って無いようなもの。
これが非常にややこしい。
だから「必ず試着しよう」という言葉がうまれる訳だ。
お洒落な人のサイジング
しかし、このサイジングがキマればお洒落はほぼほぼ完成する。
身の回りのお洒落で格好良い人を観察してみてほしい。
格好良い人は必ずシルエットがキマっている。
これは本当に顕著でサイジングが上手な人はそれだけでお洒落に映る。
逆にここがキマっていない場合、服に着られて見えたりでおしゃれには感じない。
細かいテイストやバランスの取り方が違っていたとしてもこのサイジングに関しては共通事項。
どんなにブランド服を着ても色づかいが完璧でも、サイジングでバランスを失うと何かが足りないように見えたり逆にうるさく見えたりする。
苦味の無いコーヒー。ドラムがいないバンド。
なくても話を進めることはできるが大事な所がスッポリ抜けているイメージ。
とにかく重要なのがこのサイジング。
シルエットの種類
お洒落なサイジング。
その中でもシルエットの構築について触れない訳にはいかない。
色々な記事やサイトでも同様にシルエットの種類については着こなし指南や検証の記事などでもおなじみでよくご存知の方もいるかもしれない。
それだけ基本的で効果がある項目であると認識している。
Aライン・Iライン・Yラインの3つにわけて分類されている。
アルファベットの形で見たままのが分類がなされており、これに沿って服を選びサイジングすることによってバランスよく着こなしする事ができる様にしたもの。
Aラインシルエット
トップスがジャストでボトムスがゆったり。
ピラミッドのように下半身の裾に向かって広がっていくシルエット。
なんでも日本人は下半身が太く脚が短い人が多いそうでこのAラインは比較的似合いにくいシルエットだという。
個人的には上下のメリハリさえつければサイジング自体はわかりやすく男性的で格好良いシルエットだと考えている。
例:ライダース×ワイドパンツ
Yラインシルエット
トップスがゆったりボトムスがタイト。文字通りYのシルエット。
下半身に細いをパンツを取り入れるだけでほぼつくれる形なので比較的簡単にできる。
アウターにロング丈を持って来ればもう完成。全体的に一番簡単かつスタイル良く見るシルエットではないだろうか。
例:ロングコート×スキニーデニム
Iラインシルエット
トップスがタイトボトムスもタイト。
上下とも細身でつくられるシルエットでスーツスタイルを思い浮かべていただくとわかりやすい。
ハマれば抜群に格好良い。しかし、体型に依存しやすいシルエットのためアイテムのサイジングには注意が必要。挑戦しがいがあるシルエット。
例:テーラードジャケット×スリムパンツ
スリムパンツ(スキニー)から考える着こなしについて
まとめ
ブランドや服のデザインにこだわって着る服を選んでいく。しかし基本であるサイジングを考えるのはその前段階にあるものかもしれない。
買った服のサイズは変えられないし自分の体型を容易にかえることもできない。
シンプルにお洒落を楽しんでいきたい場合に大事なのは基本。
だからサイジング。
基本のサイジングからおしゃれは構築される。