機能美を感じるポケット付きパンツ。着こなしのアクセントにもなりざっくりとしたつくりは動きやすく穿きごごちも良い。
コーディネートに組み込みやすく実際にお持ちの方も多い事だろう。
所有のポケット付きパンツ(ファティーグパンツ)について
今回はそんなポケット付きパンツの代表格、カーゴパンツとベイカーパンツ(ファティーグパンツ)の特徴とそれぞれの違いについて。
カーゴパンツとベイカーパンツ(ファティーグパンツ)
ポケット付きのパンツといえば軍用で使われているミリタリーパンツとワークパンツにそのほとんどが集約されるだろう。
代表的なものとしてはカーゴパンツ。
それに付随してベイカーパンツ(ファティーグパンツ)もカジュアルウェアとしてよく使われている。
カーゴパンツとは
まずはカーゴパンツの意味・由来から確認していこう。
つまりカーゴパンツは貨物船の船員が穿くパンツという事になる。
歴史
元々は貨物船の作業員が穿いていたパンツ。
1942年アメリカ陸軍の空挺部隊に採用されたM42(パラトルーパーパンツ)に始まり、M51として軍用で使われる様になっていった。
シックスポケット
6つのポケットがある所からシックスポケットとも呼ばれその利便性から軍用だけではなくカジュアルウェアとして普段使いされてる様になっていく。
特徴
カーゴパンツはたくさんの道具を持ち運べる様マチ付きの大型ポケットが両足部に付けられているのがその特徴。
ポケットの数が多い為アクセントも多く重厚に見え、シルエットもゆったりしたものが多くカジュアルに穿く事ができる。
ベイカーパンツとファティーグパンツ
ベイカーパンツ(ファティーグパンツ)について。
ベイカーパンツとは
ベイカーパンツの意味・由来についても確認していこう。
文字通りパン屋が作業用に穿いていたからベイカーパンツという話。しかしどうやら諸説ありはっきりしていない。
そして、似たかたちのものを指してファティーグパンツと呼ばれたりする。
ファティーグパンツとは
ファティーグの意味についても確認。
服であれば作業着、労働着の意味を持つ。軍で使われていた訳だから軍の作業パンツといった所だろう。だからファティーグパンツ。
ベイカーパンツとファティーグパンツは同じもの?
では、ベイカーパンツとファティーグパンツ。このふたつに違いはあるのだろうか?
結論としてはベイカーパンツとファティーグパンツは呼び名が違うだけで基本的には同じものを指している。
よって違いはない。
歴史
前述したとおりベイカーパンツとファティーグパンツは現代においては呼び方が違うだけでかたちとしては同じものを指す。
元々がパン職人由来か軍用由来かの違い(それでもはっきりしていない)であり、カジュアルウェアとして一般化するにしたがって同じものとして認識される様になっていったと考えられる。
特徴
ではそのベイカーパンツ(ファティーグパンツ)の特徴についても確認していこう。
最大の特徴は前後についたパッチポケット。
パッチポケットとは別布を服の上から貼り付けたものでスラックスのようなL字や切り替えの腰ポケットのつくりとは別のもの。
大きなポケットが無骨。ワーク・ミリタリー由来の無骨さを感じさせる。
前述したカーゴパンツと似ているが大きな違いとしては太もものポケットがベイカーパンツ(ファティーグパンツ)には無い。
この為すっきりと着こなしやすいデザインになっている。
ほどよいラフさを感じる。
カーゴパンツとベイカーパンツ(ファティーグパンツ)の違い
それぞれの違いと着こなしについて。
大きな違いとしては太もも部のポケットの有無。
ここに尽きる。
よってカーゴパンツをコーディネートする際はシンプルなものを組み合わせ重厚感を引き立たせてあげる事ですっきりと見せる事ができる。
例えば無地Tとの組み合わせは抜群。
一方のベイカーパンツの方はこの太もも部のポケットが無く、カーゴよりもすっきりした印象を保っている。
使い分けとしてはよりシンプルに組み合わせたい場合はベイカーパンツ。よりラフで骨太なイメージで着用したい場合はカーゴパンツといった住み分けが可能。
無地のカットソーやシンプルな白シャツなどに合わせるカーゴの重さは独特のスタイリングで格好良い。
逆にベイカーパンツ(ファティーグパンツ)はカーゴ程の重さがなく気軽に合わせを楽しむ事ができる。
カーゴパンツとベイカーパンツ(ファティーグパンツ)。
ポケット付きパンツのアクセントを穿こう。