デニムでもなくチノでもない、そしてスラックスでもない雰囲気のあるパンツが欲しい。
少しカジュアルでラフに穿けてるもの。いつものスニーカーや革靴にも合わせられるもの。
そこで選択肢にあがったのが、カーゴパンツをはじめとするミリタリーパンツ
カーゴパンツ、ベイカーパンツ、ファティーグパンツの違いについては以前の記事を参考にしていただければ幸いである。
カーゴパンツとベイカーパンツ(ファティーグパンツ)の違い
そして、さまざま迷ったすえ、今回購入したミリタリーパンツ。それはオアスロウ(orslow)のファティーグパンツ。
さっそく確認していこう。
オアスロウ(orslow)のUSアーミーファティーグパンツ
オアスロウ(orslow)について
オアスロウ (orslow):2005年に設立された日本のブランド。名前はオリジナリティ(orijinality)とスロー(slow)から名付けられた。
数少ないヴィンテージミシンを使用した職人気質なモノづくり。
定番服に独自のフィルターを通しデザインを組み込んだ高品質な服に支持者も多い。
ブランドの定番107等、デニムでもその名が知られている。
ワークやミリタリーアイテムの普遍的なデザイン尊重しながらも、着て格好良くモダナイズされている。
US ARMY FATIGUE(USアーミーファティーグ)とUS SLIM FIT(USスリムフィット)
USアーミーファティーグパンツは40年代のオリジナルを基に、現代的にモダナイズされたオアスロウの定番パンツである。
ちなみに、同じファティーグパンツでもUS ARMY(ユーエスアーミー)とUS SLIM FIT(スリムフィット)の2シルエットが用意されている。
US ARMY(ユーエスアーミー)は40年代の初期ファティーグパンツをそのまま再現したようなやや太めのストレート。US SLIM FIT(スリムフィット)はやや細身で現代的に調整されたシルエット。
以上の2タイプから好みで選ぶ事ができる。
その中でも今回は定番のUS ARMYをセレクト。さっそく確認していこう。
オアスロウのファティーグパンツを選んだ理由
今回オアスロウ(orslow)のUSファティーグパンツを選んだ理由は大きく分けてふたつ。
● 長く愛用できるオリーブグリーンのパンツだから
● ゆったりシルエットかつデザイン(ディテール)に特徴がある為
オリーブカラーのパンツはモノトーンが多い手持ちの服と非常に相性が良い。
目立つ箇所に無骨なポケットがつくファティーグパンツはデザイン的にも最適。
そして、他ブランドでもカーゴパンツやベイカーパンツがあるなかオアスロウのUSファティーグを選んだのは、生地、ディテール、シルエットのバランスが秀逸だったから。
横糸が強調された生地は経年変化にも期待がもてる。
オリーブカラーは経年のシワとともにキレイに褪せていくだろう。
US ARMY FATIGUE(USアーミーファティーグ)の特徴とディテール
ではこのUSアーミーファティーグの特徴とディテールについて。
シルエット
まずはシルエット。
オアスロウのファティーグパンツでもUS ARMYのシルエットらしく、ストンと落ちる股上深めのストレート。
スリムやテーパードパンツなどすっきりシルエットのボトムスをよく使っていたせいか逆に新鮮に映る。
ざっくりと穿きたいリラックスシルエットがたまらない。
素材は綿100パーセントのバックサテン。コットンサテンの裏側部分を表の生地に使用したつくりで凹凸がうまれ柔らかい表情をつくる。
足入れするとスッと穿けて負荷がない。穿きごごちが良いとはこういう事を言うのだろう。
フロントポケット
次は特徴的なフロントポケット部。
特徴であるフロントの大きなパッチポケット。
これがあるかないかでルックスは随分変わる。ざっくりしていて気負わないデザインも好みだ。
ボタンフライ
ボタンフライ。
一部ジッパータイプのベイカーもあるがオリジナルを踏襲しておりこちらはボタン仕様。平丸型でグリーンのくすんだ生地にきらりと光る。
さりげないがミリタリーパンツらしい格好よいディテール。
バックポケット
続いてはこれまた特徴的なバックポケット。
無骨に貼り付けられたポケットはフラップボタンで開閉可能。機能的でモノもしっかり入る。ミリタリーパンツの機能性をこれでもかと感じる事ができる。
アジャスター
そして、腰部分のアジャスター。
ボタンの位置で微調整が可能でサイズ次第ではベルトレスでも穿く事ができる。
ミリタリーパンツならではの機能美をみる事ができる。
ベルトループ
最後がベルトループ部。
こだわりのオフセット仕様。
もともとは、生産効率を上げる為ずらして取り付けられたディテール。あくまでオリジナルを踏襲し再現されている。
US ARMY FATIGUE(USアーミーファティーグ)ィーグパンツのサイズ感
そしてパンツの肝であるサイジングについて。
実寸
自分の場合はサイズは1をセレクト。これは一般的にはSサイズに該当する。
実寸はウエスト74・股上29・股下78・わたり28・裾幅21
ズドンとしたストレートは履き心地も良好。クシュクシュとロールアップしても非常に格好良い。
サイズ感
【サイズ感の参考】
自分が普段着用しているボトムスを参考として記載していく。
リーバイス501:28インチ
a.p.cプチスタンダード:27インチ
UNIQLOアンクルテーパードパンツ:Sサイズ
上記は普段ジャストで使用しているボトムス。
そのうえでオアスロウのファティーグパンツのSサイズ感としては。ウエスト部はこぶしひとつ分のゆとりあり。
ややゆったりフィッティングがラフな格好よさを引き立てる。
他ブランドのファティーグパンツとまとめ
他のブランドなども候補としてもいくつかあった為一部ご紹介しようとする。
オリジナルの古着
古着。
これに関してはタマ数が無すぎる。状態が良いマイサイズを探すのにも一苦労なため除外した。オリジナルが至高という方もいると思っている。
ズバリ狙ったものを見つけるのは難しいが、年代による変化も含めじっくり探すというのもひとつの楽しみだろう。
ガンホー(GUNG HO)
アメリカのテキサス州にあるアールズアパレルのワークライン。
若干ではあるが生地感がかたい。
この方が好きという人もいるであろうがオアスロウの方が柔らかく凹凸がつよい。見た目でも思った以上に違いがあった。
エンジニアドガーメンツ(ENGINEERED GARMENTS)
1999年よりニューヨークにおいてネペンテスのオリジナルブランドとしてはじまったブランド。
ワーカデイのファティーグパンツは実に定評がある。
エンジニアドガーメンツに関しては質感ディテールともに素晴らしく、最後までオアスロウと悩んだ。
しかし、どうしても大きめなサイズ感で決めかねる事になった。XSでもウエスト78・股上30とどうしてもオーバーサイズ。
サイズや在庫との折り合いがつくのであればこちらも非常におすすめである。
まとめ
以上のように他ブランドのミリタリーパンツと悩みながらも最終的にはオアスロウのファティーグパンツに決定。
マイベストを選ぶ事ができた。
さあ、USファティーグパンツ。ラフに無骨に良い意味で適当に、じっくり穿き込んでいこう。