【春と秋の違いと両方の季節に使える兼用アウター】春と秋で同じ服は使えるか?

春と秋。気温でみれば、同じぐらいとなる両季節。

 

という事は、春と秋は同じアウターが使えるのでは?

そう考えていた。

 

【春と秋の違いと両方の季節に使える兼用アウター】春と秋で同じ服は使えるか?

 

今回は、春と秋の違いと両方の季節で使える兼用アウターについて。春と秋の違いについても触れつつ掘り下げてみていく事にする。

 

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春と秋の違いと服との関係性

そもそも、春と秋はどのように違いがあるのだろう?

 

服を着ていくうえで、気温や湿度、環境などは実に重要である。違い

を知ることもそれに等しく意味がある。

 

春と秋の違い

春と秋は気温でみればほぼ同じ。

 

しかし、体感で分かるように断じて春と秋は同じものではない。

 

細かな違いと服装に与える影響について、確認していこう。

 

日照時間

まずは日照時間について。

 

春と秋を比べていくと、気圧の影響の違いから春の方が明るい時間が長く秋は短い。

 

そして、太陽の高度についても春の方が高く秋は低い。

 

端的にいって「秋よりも春の方が日差しが明るく長い」という事になる。

 

こういった面から、春に日差しを防ぐ帽子を活用したり、晴れの日映えする色使いをするのが効果的と考えられるだろう。

 

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一方の秋には、短くなる日照時間により落ち着いた色合いの服がより活躍するといえる。

 

 

風が強い日どちらが多い?

次は風の強い日について。

 

春と秋を比べてみると、春の方が風はつよい日が多く、空気中にほこりも立ちやすい。

 

花粉が多く飛散するのも春の特徴で毎年その時期になると頭を悩ませている方も多い事だろう。

 

対する秋は涼しさこそあれ、風のつよい日はそう多くない。

 

以上から、春には防風性の高いアウターを羽織ったり、ほこりに注力する事が望ましい。

 

ウールコートやニットなどの起毛素材が春に使いづらいのはこの「春は風が強い」が関係していると考える。

 

ポリエステル混紡コットンやナイロン等のサラサラ素材が着用されるのも春特有で、同様のスプリングコートが好まれるのも「風がつよい」が関係しているのだろう。

 

 

 

一方秋について。

そこまで風がつよい日が多くない所から、防風性よりも保温性を重視した素材が好まれる事が多い。

 

ウールやベロア、スウェードなどの起毛素材が好んで着用されるのはこの為もあるだろう。

 

 

どんどん気温が低くなる秋だから見た目にもあたたかい服が選ばれる。

 

 

このように、春秋に機能面から服を選んでいくのも面白い。

 

雨と湿度

そして春と秋における雨と湿度について。

 

はたして、雨の日はどちらが多いのだろうか?

 

比較すると春よりも秋の方が雨が多い事が分かっている。

 

太平洋高気圧とシベリア高気圧が拮抗し、秋雨前線がうまれる為。

 

そうはいっても春にだって雨は降る。地域にもよるが大陸高気圧が北から近づき、前線が停滞する事によって雨が続くことも多い。

 

という事で多少の違いはあれど、どちらも雨の日は十分にあり、いくらか秋の方が多いという事になる。

 

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湿度に関しては春の方が乾燥しており湿度は低く、一方の秋は春に比べれば多いという事になる。

 

しかし、秋の場合夏から一気に湿度が下がっていく関係から、体感的には湿度うんぬん抜きにして体感として涼しく感じるのが実際の所となる。

 

春秋どちらにしても雨が続く日もあり、アウターの性質上湿気に対策できるものを所有しておく事も必要だろう。

 

季節が違うのだから、実際の気温やその他環境にあわせたモノ選びが重要になってくるといえる。

 

春と秋両方の季節に使える兼用アウター

以上のように似て異なる春と秋。これだけ違いがあるのだから、気温が同じだとしてアウターのセレクトが変わるのは当然ともいえる。

 

しかし、せっかく気に入って秋に購入したアウター。春にも着用したい。

 

春秋兼用で使えるアウターの条件

前述したとおり春と秋には気温以外でいくつかの違いがある。

 

それを加味することで春のアウターを秋にも、秋のアウターを春にも使用する事が可能。

 

項目ごとに詳しく確認していこう。

 

 

素材

素材は春や秋のイメージがつよく残るもので選んだ場合、いづれかの季節において使いづらくなる傾向にある。

 

起毛素材であれば秋のテイストが感じられるし、リネン(麻)をなど見た目も軽く通気性の良い素材であれば春の印象はつよくなる。

 

 

 

もちろん、他の季節に着用できない訳ではない。

使いやすいかどうかの話。

 

以上から分かるように、通年で使われる良い意味で季節感のない素材であれば影響を受けづらい。

 

例えばコットンやポリエステル、それらの混紡、ナイロンなどが代表的。季節感をかんじさせず通年で使用可能。

 

デニムジャケットは春夏の区別も感じられないし、シンプルなナイロンブルゾンについても季節感はない為同様。

 

 

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このように、両方の季節で使用するのに適したアウターも存在する。

季節を感じさせないフラットな素材。

 

 

色(カラー)

次に重要なのは色。春色でもあるパステルカラーや明るい色を秋にも使う場合は注意が必要。

例えば淡いピンク、クリアーなスカイブルー、まっ白。ベーシックな色も含まれる為いちがいには言えないが、秋に着用したとしていささか爽やかすぎる場合がある。

 

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上記の場合、パステルカラーのアウターには暗い色みのパンツを合わせたり、カーキアウターには明るい色のボトムスを使用するなど、アウター以外で調整すると季節感を中和する事ができる。

 

単色で考えるとグレーなどの中間色は春夏の区別がつきづらい。フラットな色み。

 

 

 

まとめ

以上のように、春らしいアウターを秋にも使う場合や秋の季節感があるアウターを春に使う場合は他の服との組み合わせで明るさ(季節感)の調整を図る。

 

春秋兼用で使いやすいものを選ぶのであれば、良い意味でフラットな素材や季節感のない色のアウターを選ぶ事でクリアできる。

 

春秋のアウター。兼用と着こなしで楽しもう