スプリングコートを探していた。
春コートについて
ロング丈でコットン素材、かっちりしすぎずカジュアルに羽織れる春コートを。
そんな中、見つけることができたのがヤーモ(yarmo)のダスターコート。
ヤーモ(yarmo)とダスターコート
ヤーモ(yarmo)のダスターコート。
きっちりしすぎないラフなディテールに、流麗なシルエットが融合されたこのコート。
くわしく確認していこう。
ヤーモ(yarmo)について
ヤーモ(yarmo)について。1989年、イギリスはグレートヤーモスにて創業。
ワーク・マリンウェアの販売を中心としながら、英国国防相や医薬品メーカーPEIZER、オイルメーカーSHELL、BPなどのOEMも行なっているファクトリーブランド。
自社工場で生産される製品は、コスト面でも優れており非常に支持されている。
堅実なものづくりは着実に評価され、現在までに至っている。
CC41
そんなヤーモの代表作がCC41シリーズ。
CC41とは第二次世界大戦下での統制化の生産物(controlled commodity)を意味し、物資制約基準をクリアしたものに押されるスタンプの頭文字を指す。
そぎ落とされたシンプルがここにある。素材そのものを活かした本物の実用品がCC41シリーズという訳だ。
CC41シリーズには今回のコート以外にもドライバーズジャケットやコットンパンツなどが展開されている。
ダスターコートとは?
そして、CC41シリーズの定番アイテムといえば、今回入手したこちらのダスターコート。
さて、ダスターコートとはどんなコートの事だろう?
ダスターコートとワークコート
ダスターコートとは、ほこりよけに着る軽い作業用のコートを指し、広い意味ではスプリングコートもそれに当たる。
スプリングコートやワークコート。似たような呼び名は多々あるがその中のひとつという事になる。
ワークコートのなかでもとりわけほこりよけに使われるものがダスターコートとなる。
ヤーモのダスターコートの特徴
では、ヤーモのダスターコートについて細かく確認していこう。
シルエット
最大の特徴は、やや肩の落ちたシルエット。
こういったステンカラータイプのコートは一般的に肩の構築がしっかりしたものが多い。
しかし、このヤーモのコート非常にはリラックス感のあるゆったりシルエット。
かたい印象の襟とドロップショルダーのコントラストが美しい。バランスのとれた絶妙シルエットである。
着こなしとコーディネート
ゆったりシルエットがもたらす着こなしの幅についても確認。
ざっくり羽織り、スニーカーやコットンパンツなどのカジュアルアイテムとのコーディネートも好バランスよく組み合わせることができる。
膝丈コートのため綺麗な印象になりがちな所だが、このヤーモについてはキメすぎる事なあくまでラフに着こなす事が可能。
ワイドテーパードデニムとの相性も申し分ない
シャツスタイルはもちろん、クルーネックのカットソーやスウェットとの相性も申し分ない。
セントジェームスのカットソーについて
素材
今回、こだわって探したポイントのひとつが綿素材であること。
膝丈コートはウール素材をはじめとした冬に便利な起毛素材のものが多い。しかし、今回はあくまで春秋に使いやすい起毛感のない素材で探していた。
春と秋両方に使えるアウターについて
このダスターコートであれば、コットン100%のゴワゴワした生地感、適度な厚みが春秋のロングアウターとしての役割をまっとうしてくれる。
綿ゆえに着込むことによる変化にも期待。汚れたら自分で洗いをかけることもできる。
適当に羽織れることもコットン素材の魅力。
ディテール
各ディテールについても確認していこう。
ボタン
フロントのボタンはワーク系のコートらしく、留めたボタンが見える仕様。比翼仕立て(フライフロント)とは逆の方向性である。
この仕様も気に入った理由のひとつ。ボタンが見える事でよい意味でラフに合わせることができる。
パッチポケット
引き続き、ワークアイテムらしいディテールがこのパッチポケット。
スーツなどによくみられるフラップポケットよりもカジュアルな印象が強く残る。
それが良い。
レイヤード
ヤーモのダスターコートは、ゆったりシルエットの為、レイヤード前提のコーディネートが組みやすい。
ボーダーのカットソーで爽やかに、
シャツをインしてきれいめに、
Tシャツのうえにただざっくり羽織る。
少し考えただけでもコーディネート例は湧いてくる。
カジュアルな膝丈コートはレイヤードの起点となるだろう。
まとめ
以上のように流麗なロングコートながら、ワーク・ミリタリーを経由した無骨なデザイン。
機能美が光るのがCC41シリーズ、ヤーモのダスターコート。
微妙な温度調整が必要な春秋。
質感高いこだわりコットンコートを羽織ろう。