【リーバイス3rd(サード)デニムジャケット】バレンシア製復刻版からみる557XX考察

リーバイスの557xx

通称3rd(サード)。

出典:https://www.levi.jp

ファーストこと506xx、セカンドこと507xxに続くリーバイスの代表3型のうちのひとつ。ジージャンを語るうえで欠かせないリーバイスのジャケット。

リーバイスビンテージクロージング LVC 506XX タイプ1ジャケット 1936モデル 70506-0023 未洗い/リジッド

1st〜2ndが自然な変化を遂げたのに比べこの3rdタイプは今までのワーク然とした雰囲気から一変し、スタイリッシュでファッション性に飛んだディテールなど大きな変化をみせている。

今回はそんなリーバイスのサードこと557xxについて、バレンシア工場製(メイドインUSA)の復刻版557xxに触れながら確認していこう。

リーバイス3rdについて

リーバイスの3rd(サード)とは?

品番でいうところの557XX。

557xxの紙パッチ

最初期型の復刻らしく表記は「557xx」時代の移り変わりによりxx表記はなくなっていく。

このサード型、オリジナルとしては1962年から1966年の間製造されたモデルの事。こうして考えると非常に短い期間につくられた品番ということになる。

しかし、それを感じることは少ない。なぜなら後継モデルの70505(通称4th)は着丈こそ長いもののほぼ同型であるし、その後のモデルに関しても3rdモチーフにつくられたものが非常に多く存在するから。

出典:wear.jp

現在でもよくみるジージャンの多くがこのサード型を原型とするものになっている。

実際今見ても古さを感じさせない洗練されたモデル。それが557xx。

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リーバイス557XX復刻版(バレンシア工場製メイドインUSA)について

現状、程度の良いオリジナルの557XXを手にするのはなかなか困難である。なんとかマイサイズで見つかったとしても、たいていは状態がわるかったり色落ちが進んでいるものがほとんどで、一から自分好みの色落ちに仕上げていく事は叶わない。

そんななか、本家リーバイスからも復刻版557xxは販売されている。

【リーバイス3rd(サード)デニムジャケット】バレンシア製復刻版からみる557XX考察

時期によって様々に存在するが、こちらはメイドインUSA。しかも評価の高いバレンシア工場で製造されたモデル。

この辺の復刻モデルに関してもタマ数は多くないのだがオリジナルに比べればまだ実際に手にすることができる。

実際に着て楽しむ。この方向性で考えていきたい。

バレンシア工場とは

バレンシア工場とは、カリフォルニア州のバレンシアストリートにあるリーバイスの製造工場の事。

リーバイスの長い歴史をささえてきた工場だが、惜しまれながら2002年に閉鎖を余儀なくされている。

出典:https://www.levi.jp

この工場で製造されたものの判別方法としてはボタン裏の刻印が代表的。

ボタン裏の555はバレンシア工場製

555の刻印はバレンシア工場でつくられたもの示している。

ちなみにボタン裏が500番台であればそれは米国製の証。別で所有しているメイドインUSAの501は553。工場の特定こそ出来なかったがこちらもれっきとした米国製ということになる。

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557xxについて

そんなバレンシア工場製の557xx。サードタイプのディテールや仕様を含め確認することにする。

ディテール

まずは、セカンドから大きく変化したディテールについて。

ポケット

三角型のフラップポケット。

それ以前のファースト、セカンドに比べ装飾性が高い。

ワークからカジュアル(ファッション)服としての変遷が見て取れる。現在のジージャンでもよく見られる定番的デザイン。

ステッチ

オリジナルは時期によってイエローステッチであったり、オレンジであったり、はたまた混在したものだったり。こちらの復刻はイエローステッチでの構成を基本に、一部オレンジステッチが混ぜられている。

バナナイエローは柔らく映え、オレンジははっきりとしたコントラストを生む。

赤タブ

リーバイスの象徴である赤タブ。

ビッグEの赤タブ

フラップポケットに取り付けられるようになったのが特徴で記載はもちろんビッグE。

72年以降の70505(フォース)のスモールe表記まではこのビッグEの表示を保っていくことになる。

もっとも分かりやすい年代識別ディテール。

ボタン

銅製ボタン。

サードは銅ボタン(カッパー)仕様

鈍く光るカッパーボタンはサードからの仕様で、フロントのイメージをモダンに飾る。

茶系のボタンはよりシックな印象で、ワークからファッションウェアへの切り替えの意向がディテールにも影響を与えていたのかもしれない。

ディテールの変遷はジージャンの歴史。

シルエット

557はボックス型を基調としながら、ウエスト部にかけて絞りの効いたシルエットとなっている。

サード型のジージャンのシルエット

短い着丈にシェイプがかかったスッキリシルエット。今見ても十分にスタイリッシュ。当時であれば尚更だったであろう。

では、実際の数値からも確認していこう。

36のサイズ表記で実寸は下記のとおり。

リーバイス557xx 36サイズ 実寸(cm)

肩幅:46  身幅:50  袖丈:63  着丈:57

以上のように身幅はゆとりがあり袖丈は長め、一方で着丈は前述したとおり短い。

袖丈でサイズを合わせると着丈が短くなり、着丈で合わせると袖丈が長くなる。ルックスは変化を遂げているが、ワークウェアらしさを依然踏襲している。

デザイン

続いてはデザインについて。

特徴的なのはそのステッチワーク。

V字の特徴的なステッチ

前身頃に施されたV字のステッチ。ジージャンらしい表情をつくっている。

バックシルエット

サードを象徴するものとしてもうひとつあげられるのがそのバックシルエット。

サードのバックスタイル

これが実に美しい。

自然なカーブを描くステッチング。アジャスターとボタンのバランス。

何が欠けてもこのバックスタイルはつくれない。

アジャスターボタン

この時代ですでに完成されているのが素晴らしい。そう、今更いじる所がほとんどないという事なのだ。

まとめ

以上リーバイスの3rdと復刻版557xxについて。

それまでのワークシルエットと先進的なデザインが融合された名作。

リーバイスの3rd、

現在まで続くデニムジャケットの基礎はここにある。

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