ジージャンといえばリーバイス(levis)。

その歴史は長く、現在着用されているジージャン(デニムジャケット)のほとんどはリーバイスを元にしているといって問題ないだろう。
今回は、そんなリーバイス(levis)が復刻を中心に発表しているプレミアムライン、LVC(リーバイスヴィンテージクロージング)のジージャン506XXについて。
LVC(リーバイスヴィンテージクロージング)とは?
LVCとは?
リーバイスが展開するプレミアムラインLEVIS VINTAGE CLOTHING(リーバイスビンテージクロージング)の事。
略してLVC。
LVC(リーバイスヴィンテージクロージング)について
LVC(リーバイスヴィンテージクロージング)は、リーバイスジャパンが80年代から進めてきた企画がその前身にある。
当初は情報量も少なくオリジナルの再現に苦戦。
90年代に入ると日本企画の復刻版が多数展開されていき、ヨーロッパ企画も経てその忠実度を高めていったのである。
そして、1999年Levi’s Vintage Clothing(リーバイスヴィンテージクロージング)として正式に開始。
その後、2010年にはオランダはlevisXX事業部にて日本企画とグローバルラインを一本化する事となった。
当時の名作を再現しこだわりのディテール、仕様で再現。
デニム愛好家の中には「オリジナルとは違う」「再現度がまだまだ」などといった意見も見受けられるが、リーバイス自らが当時のモデルを本家として復刻していく意味はとても大きいと感じている。
本家みずからが行うオリジナルアーカイブはここにしかない。

それがLVC(リーバイスヴィンテージクロージング)。
LVCのジージャンの種類
そんな、各年代の名作を発表しているLVC。
デニムジャケット(ジージャン)も各年代ごとに展開されている。
製造時期によって様々な仕様が存在するが、やはり代表作として1st(ファースト)、2nd(セカンド)、3rd(サード)と呼ばれる3型があげられるだろう。
506XX(1936年・ファーストモデル)
LEVI’S® VINTAGE CLOTHING 1936モデル TYPE I トラッカージャケット RIGID。
個人的にはどのタイプが好きか?と問われた場合にはこのファーストタイプと答えている。
リーバイスのジージャン1st(ファースト)について

ワーク然としたデザインにディテール、無骨なシルエット。
ジージャンの原点はここにあった、
その存在感は今も変わらない。
507XX(1953年セカンドモデル)
LEVI’S® VINTAGE CLOTHING 1953モデル TYPE II トラッカージャケット RIGID。
フロント両面に取り付けられたポケットが印象的。
短丈、バックのアジャスターなどのすっきりした仕様も特徴で、非常に高い人気を誇るのがこのセカンドタイプ。
ワークテイストはふんだんに感じられるが、同時にスタイリッシュなモデルとなっている。
557XX(1961年サードモデル)
LEVI’S® VINTAGE CLOTHING 1961モデル TYPEIIIトラッカージャケット 557 RIGID。
リーバイスのジージャン3rd(サード)について

現在着用されているジージャンのデザインでもっとも多くのものに採用されてるといっても良いのがこのサードタイプ。
フロントのV字ステッチ、角度のついたポケット、シェイプの効いたシルエットと、全く古びる事のないファッション性の高い仕様は当時、本当に画期的だったであろう。
LVC(リーバイスヴィンテージクロージング)506XX復刻モデルについて
そして、自分が購入、所有しているのがLVC(リーバイスヴィンテージクロージング)1936年復刻モデル。

製造された年や企画によって様々な仕様が存在するが、こちらは12ozコーンデニム使用の米国製のもの。
つよいザラ感が特徴で深い青みがとても美しいデニムとなっている。
これからの色落ちにも期待が高まっていた。
ワークアイテムながらデザインの完成度が高い。
これ以上変える所はないのでは?
そう思えるほど洗練されたつくりがここにある。
製造国の違い(コーンデニム米国製と日本製カイハラ)
現状のLVCは日本製デニムを使用しながら、欧州(ブルガリヤ・トルコ)製造へと移行している。
※さらに年式や環境で異なる可能性あり
ちなみに自身で所有のLVC506XXは、以前生産されたモデルを運良く入手出来た為、コーンデニム(2004年にコーンミルズから改名)社の米国製のモデルとなっている。

コーンデニムは、2017年に操業を中止したノースカロライナ州グリーズボロのホワイトオーク工場でつくられていた事でも有名。
いわゆる501デニムを製造してきた事から、リーバイスの歴史そのものを支えてきた生地といってよい。
対して現行品は日本製はカイハラ社の生地。
kaihara denim powered by BASE私たちは、紡績・染色・織布・整理加工まで一貫生産を行う国内唯一の企業としてデニムを作り続けています。カイハラは備後絣の産地として栄えた広島県福山市で、手織正藍染絣を製造する機屋として1893年に創業。絣で培った技術をもとに1970年からデニ...
カイハラは広島県福山市に本社をおくデニムメーカーで、1893年創業、国内シェアはなんと50%を誇る日本を代表する老舗。
ハイブランドからファストファッションにまで幅広く提供し、近年ではグローバルに展開、世界シェアも拡大している注目の企業である。
もちろん生地としては様々なものを生産しているためいちがいには言えないが、芯白糸のロープ染色による美しい色落ちのコントラストに定評がある。
LVCが数ある生地のなか日本製カイハラを採用している事に感動を覚えていた。
アーペーセー(A.P.C)のデニムもカイハラの生地を採用している

LVC(リーバイスヴィンテージクロージング)506XX復刻モデル(1936年)のディテール
所有のLVC(リーバイスヴィンテージクロージング)506XXは1936年の復刻モデルとなっている。
そのディテールについても確認していこう。

フロントのフラップ付き片側ポケット
リーバイス506XXの特徴、片方にのみ取り付けられる片側フロントポケット。
大戦モデルではないため当然フラップあり。

左右非対称な所が雰囲気があり格好良い。
深いインディゴに本家の赤タブが映えるフロント部。
2nd以降は両側に採用されるため、この片側ポケットは1stタイプたる象徴的なディテールとなっている。
大戦モデルではこのフラップは省略される。
時代や環境によって細かに仕様が変わるのはマニア心をくすぐり離さない。
各所のリベット
デニムといえば各所に施された補強用のリベット。
この506XXでも必要に応じて配されている。

フロントポケット部。
フラップを開けばしっかりと打ち付けられたリベットが覗く。

袖部の補強リベット。ラフなイメージが格好良い。
時代が進むにつれてバータック(糸での補強)に変わっていくため、506XXのような初期のモデルの方がリベット数がも多い傾向にある。
ワーク然とした表情が魅力的だと感じていた。
シンチバック(バックルバック)
あくまでオリジナル当時の506XXはワークジャケット。
その為バック部にシンチバックと呼ばれるバックルが取り付けられ(バックルバックとも呼ばれる)、締めたり緩めたりで調整が可能になっている。
オリジナルのものは製造時期によってバックル部の仕様が針で刺して固定するものであったり、スライドバックルといわれる滑らせて留めるだけの仕様のものも有り。

こちらがLVC1936モデルのシンチバック。
PL法による安全性の観点からかLVCの復刻では針がむき出しにはならない特別なつくりとなっている。
そして、これもセカンド(507XX)以降には省略されてしまう506XXのみのディテール。
このように506XXには固有のディテールが非常に多い事も大きな魅力になっているのだろう。
革パッチとサイズ表記
最後はパッチについて。
LVC506XXの復刻モデルでもオリジナル同様革パッチが採用されている。

しなやかな革パッチにはLot506XXXにWとLの印字。
素材は牛革(製造時期によっては羊革)、オリジナル(ヴィンテージ)は原則「38」や「40」などのインチサイズ表記となるが、復刻モデルは「M」「L」のようなサイズ表記としてあるものも多い。
革に質感については、着込む事よりこれから変化していくだろう。
飴色にエイジングしていく事に期待していく事にする。
まとめ
以上、LVC(リーバイスヴィンテージクロージング)のジージャン(デニムジャケット)506XX復刻モデルについて。
リーバイスが自らが復刻し、赤タブをつけ展開している事に意味がある。
なによりリジット状態で入手し自身で色落ちを進めていく事も可能である。
LVC(リーバイスヴィンテージクロージング)506XX復刻モデル。
ジージャンの原点。
今と昔を繋ぐリーバイスはここにあった。








