デニムジャケット(ジージャン)。
ほぼオールシーズン使える定番アイテムである。
今回は、そんなジージャンのサイズ感について。
大きめと小さめの基準や見え方、オーバーサイズとジャストサイズそれぞれの着こなしに触れながら確認していく事にする。
デニムジャケットのサイズ感と大きめと小さめの基準
まずは、デニムジャケットのサイズ感とそれを語る上で大事な、大きめと小さめの基準について。
ジージャンのサイズ感
服のサイズを語るのは非常に難しい。
なぜなら同じサイズだったとしても見る人によっては大きいと感じたり、小さいと感じたりと感覚による部分があるから。
こちらは自身が所有、愛用しているa.p.c(アーペーセー)のデニムジャケット。
自分としては大きめでもなく小さめでもないジャストサイジングで着用しているつもりである。
しかし、見る人によっては肩がぴったりとフィットしている事から小さめやタイトと判断する方もいるだろう。
一方で袖丈がやや長くいく分余っている為大きめやオーバーサイズと判断する方もいる。
a.p.cのデニムジャケットと色落ち
このように、サイズの感じ方には大いに主観が含まれる。
しかもファッションにおいては流行も存在し、オーバーシルエットが主流の時期であれば一般的な標準サイズだったとしても「小さめ」と判断される事もざらにある。
このように、なにをもって大きめ小さめとするか、断定する事自体が難しい。
非常に悩ましいサイズ感問題。
サイジングについての考察
しかし、今回はこのわかりづらいサイズ感について、さらに深堀りしていこうと思う。
まずはオーバーサイズ(大きめ)とジャストサイズ(小さめ)の基準とイメージ、それぞれの着こなしについて確認していこう。
大きめ(オーバーサイズ・ゆったり・ルーズ)のサイズ感と基準
最初は大きめといわれるサイズ感について。オーバーサイズやゆったり、ルーズなどとも表現される。
明確な定義がある訳ではないが、見分ける為の基準は必要になると考える。
主観も含まれるが、下記の3点を大きめ(オーバーサイズ・ゆったり・ルーズ)の判断基準として考えていこう。
肩が落ちている
ゆとりがある身幅
長めの袖丈
細かくみていけば他にも考えられるが、基準としては上記の3点が大きなポイントとなっていくだろう。
大きめ(オーバーサイズ・ゆったり・ルーズ)サイズ感のイメージ
「肩が落ちている」「ゆとりがある身幅」「長めの袖丈」
以上の基準に則していわゆる大きめのジージャンを使用した場合どのような印象を与えるだろう?
さっそく確認していく事にする。
こちらは肩が大きく落ちたサイジング。
少し極端かもしれないが、このぐらいのオーバーサイズで着用することで明確な「大きめイメージ」を打ち出すことができる。
非常に大きなサイズセレクトであれば強いストリート色、やや大きめのサイズでセレクトすればラフでリラックスしたイメージとなるだろう。
大きめで着るジージャンの着こなし
続いては、大きめ(オーバーサイズ・ゆったり・ルーズ)で着るジージャンの着こなしについて。
コーディネートとしては、オーバーサイズを貫きストリートテイストをつよく押し出していくのも良い。
それとも、ややゆったりしたサイズ感でデニムジャケットを選び自然でリラックスした着こなしを狙っていくか。
このあたりのコーディネートが面白い。
例えばこちらは非常に大きなサイズ感のジージャンセレクト。
ストリートテイストで主張はつよく、スポーツブランドとのミックスなどにもよく使用されるスタイルとサイジングだといえるだろう。
パンツにはスキニーやトラックパンツなど、メリハリのあるスリムタイプを合わせる事でビッグサイズのジージャンを引き立てる事が可能。
こちらは自然でリラックスしたな着こなしの参考例。上下ともにゆったりシルエットで構築した好例でやや大きめのデニムジャケットでほどよいゆとりをつくりだしており、オーバーサイズながら非常にまとまりが見て取れる。
大きめサイズ感のメリットとしては、イメージやスタイルを強く打ち出しする事ができる点。
そして、流行を反映させやすいという所もオーバーサイズコーディネートのウリである。
このように大きめサイズであっても、さじ加減によっては上品に見せる事もできる為実は着こなしの幅は広い。
小さめ(ジャスト・ぴったり・タイト)のサイズ感と基準
そして、小さめのサイズ感について。ジャストやぴったり、タイトなどと表現される事もある。
ことらも基準についてまとめてみた。
肩がぴったりと合っている
ぴったりと体のラインに沿った身幅
ジャストな袖丈
以上の3点をデニムジャケットにおける小さめ(ジャスト・ぴったり・タイト)の基準と捉えていく事にする。
小さめ(ぴったり・ジャスト・タイト)サイズ感のイメージ
続いて、小さめサイズ感のジージャンについても確認していこう。
こちらは肩がぴったりと合ったジャストサイジングのコーディネート例。
身幅も体のラインに沿って適度にフィットしておりラインがきれい。
カジュアルアイテムの代表デニムジャケットでも、このようにジャストサイジングを活用する事によってキレイな印象を与えるのも容易。
小さめで着るジージャンの着こなし
次はジージャンにおける小さめ(ぴったり・タイト・ジャストサイズ)の着こなしについて。
まずはタイトなサイズ感での着こなしについて。
いわゆるきれい目なアイテムとの組み合わせは、ジャスト〜タイトのサイジングだからこそしっくりくると言えるだろう。
たとえばタイドアップ。きっちりジャストなサイズ感ゆえに上品な組み合わせが活きてくる。
上記はタイトサイズジングで着こなしたジージャンの着こなし。デニムジャケットにネクタイと対極なアイテムの組み合わせだが、違和感はなくむしろ良くマッチしている。
こちらは王道なアメカジスタイルにジャストサイズのジージャンコーデ。
ゆったりしたパンツとの対比が効いている。ワークジャケットらしい無骨ながらキレイなサイジングは絶妙だ。
デニムセットアップもジャスト〜タイトで選ばれることが多い
以上のように、定番的なアイテム使いや汎用性を追求した着こなしを好むなら小さめのサイズ感がうってつけ。
ジャストなサイズ感のメリットは上品な印象を与えられる所。
体型にぴったり沿わせることでワークジャケットのシルエットをすっきり見せる事ができる。
ジージャンの着こなしについての考察
大きめ小さめどちらで着るか?サイズ選びとまとめ
以上、デニムジャケット(ジージャン)における、大きめと小さめのサイズ感とについて。
個々のアイテム選びやスタイリング、様々な要因によって適性サイズはかわる為、サイズ感というもの自体が流動的である。
しかし、その中でも見せたい着こなしによってデニムジャケットの大きめ、小さめを選んでいく必要がある。
ゆったりしたカーゴパンツに使いたいからタイトサイジングのでジージャンでメリハリをつける。
これは大きめのデニムジャケットを着るという事。
一方。
ストリート色をつよめに打ち出したいと考え、ダメージ入りのブラックスキニーにビッグシルエットのジージャンを羽織るなど。
こちらは大きめのデニムジャケットを着るという事。
以上のように見せたいイメージによってジージャンの大きめ、小さめにセレクトは変わっていくだろう。
そして、その組み合わせは無数。サイズ感そのものを楽しみ追求しよう。