冬の必需アイテムであるマフラー。
保温性があり、一枚巻くだけで単調になりがちな冬の着こなしにアクセントをつける事ができる。
冬の着こなしについて
今回はそんなマフラーに合うアウター(コート)の組み合わせについて。着こなしとコーディネートにふれながら確認していく事にする。
マフラーに合うアウター(コート)の組み合わせとは?
マフラーを着用するのは、ほとんどの場合気温の低い冬となる。となれば当然アウターを着用しているのが前提。
ところがアウター(コート)の組み合わせによってはどこかバランスがわるくなってしまう事がある。
マフラーと良い組み合わせのアウター(コート)とはどんなものだろう?
マフラーが合うアウター(コート)について
マフラーを巻くと少なからず首元にボリュームがつくられる。
その為、一部のアウター(コート)はよく馴染むが一部のものは馴染まない。
具体的に確認していこう。
シンプル襟(ステンカラーコート・チェスターコート)
マフラーに合うアウターの代表的なものとしてはステンカラーコート(バルマカーンコート)やチェスターコートなどのクラシックなコートがあげられる。
ステンカラーコート(バルマカーン)とワンループで巻いたマフラーの合わせ。
マフラーを合わせる場合襟の部分が特に重要で、ボディと同素材である事や襟自体にボリュームがありすぎないものであれば馴染みやすい。
厚手のマフラーを使った場合やミラノ巻き(ピッティ巻き)などボリューミーな巻き方をした場合にも対応が可能。
シンプル襟のステンカラーコートはマフラーとの相性も良好。
上までボタンを閉めたステンカラーにひと巻きして両側に垂らしたマフラーの組み合わせ。シンプル襟のため目立つ事なく自然に見える。
同じ理由でチェスターコートもマフラーによく合うコートだと考えている。
もともと胸元が開いている作りの為、マフラーをそのまま垂らしてもしっかり巻きあげてもよく馴染む。様々な巻き方で楽しむ事ができるだろう。
マフラーを合わせる事でさまざまに加飾できるのがこれらシンプル襟のアウター。
マフラーが合わないアウター(コート)
では先程とは逆に、マフラーが合わないアウター(コート)とはどんなものが挙げられるだろう?
襟元に主張があるアウター
襟元に主張がありすぎるもの。
例えばボア付きであったりボリュームがありすぎるもの、フード付きなどアクセントがあるものは組み合わせも難しい。
これらはデザインの主張が足りている為、そもそもマフラーがなくても良いという場合が多い。
ボアジャケットの場合。マフラーをせずともすでに襟元に主張があるのが分かる。
例えば、普段愛用している手持ちのバブアーのビデイルはコーデュロイの大きな襟が特徴。
襟とバッティングし首元が若干ゴチャついた印象になる。
ボディと同色の襟デザインの為そこまでの違和感はないが少し窮屈な組み合わせ。
もちろん防寒面もあるしマフラーを着用していけない訳ではないが、デザインが重複したりボリューム過多でゴテゴテに見えたりする為注意する必要がある。
どちらかといえばマフラーを使用せずとも着こなしができるのが襟元に主張があるアウターという事になる。後述するコーディネートも参考にこれらアウターもスッキリとみせていきたい。
フード付きアウター
続いてのマフラーに合わせづらいアウターはフードがあるもの。
ダウンやナイロンジャケットをはじめとしたいわゆるフーディはもともと首元にボリュームを持たせている為、マフラー合わせが難しい。
マフラーがなくとも成立しているというのが正直な感想。
マフラーを着用するのであればネックウォーマーのように小ぶりでデザインの妨げにならないものや、薄手、スッキリしたものに抑えることで使用可能となるだろう。
マフラーの着こなし(コーディネート)
続いてはマフラーの着こなし(コーディネート)について。
英国の老舗ブランドジョンストンズのカシミヤマフラー
巻き方、組み合わせが無数に存在するマフラーだからこそ着こなしも大事になってくるだろう。くわしく確認していく。
アウターの前開け
まずはアウターの前を開けてのマフラー合わせ。
防寒面で考えれば、風が入り込む為気をつける必要はあるが、コーディネートとして見ていくと非常に有効な使い方である。
アウターのボタン(ジッパー)を開けた着こなしはマフラーの結び目をよく見せたり、そのまま垂らしてもスッキリと見栄えも良い。
こちらの着こなしではビビットカラーのマフラーを使用し、ダークトーンのアウターとの対比を楽しんでいる。
ソックスとの色合わせも綺麗。
前述した襟の主張があるアウターやフード付きアウターの場合でもこの前を開けての着用を使うことでほどよく見せる事も可能。
色合わせ(カラーコーディネート)
アウターとマフラーの色合わせ(カラーコーディネート)について。
白黒のモノトーン、ネイビーやカーキなどの暗い色に頼りがちな冬のコーディネート。その為マフラー使用の際は色合わせも非常に重要になってくる。
こちらのコーディネートではダークトーンの全身にライトブラウンのマフラーで色を差し込み、靴も同系の茶色で合わせている。
クラシックなシンプル襟のチェスターコートにマフラーの色使いが効いている好例。
顔の近くにあり、よく目立つマフラーなだけにカラーの選択にはこだわっていきたい。
保温性能を活かした着こなし
マフラーの保温効果は衣服一枚分に該当する。これは裏を返すと重ね着を一枚減らせるという事。
服の無用な重ね着は着膨れを招いたり必要のないデザインを加えてしまうことがあるがマフラーを使うことで調整可能。
そして、なにげに困るのが暑すぎる室内の暖房。ひとたび店に入ればアウターを脱ぎたくなる事もしばしば。
このような場合にもにマフラーであれば外すだけで体温調整する事ができる。
マフラーに合うアウター(コート)の組み合わせとコーディネートのまとめ
以上、マフラーに合うアウター(コート)の組み合わせとコーディネート(着こなし)について。
アウターによってマフラーの合わせやすさは変わる。しかし着こなしや着用方法によってそのバランスは調整可能だという事がわかった。
アウターに合わせたマフラーコーディネートを、着こなしを楽しめば寒い冬は簡単に乗り越えられる。