無地Tシャツの定番ブランドの代表、ヘインズ(Hanes)。
ヘインズのTシャツといえば、赤・青・金の3-packT、ビーフィー(BEEFY-T)。

そして今回紹介するジャパンフィット(Japan fit)である。

ジャパンフィット(Japan fit)はヘインズのTシャツの中でも日本人向けに作られた評価の高いシリーズ。
全体的にややコンパクトなサイズ感、シルエットで縮みを抑えるため既に洗いにかけてある状態で販売されている。
取り出せばそのまま使える利便性も兼ねた名品といえるだろう。
今回は、そんなヘインズの定番ジャパンフィットのTシャツについて。
その特徴とサイズ感について詳しく見ていく事にする。
ヘインズジャパンフィット(Hanes Japan fit)の特徴とディテール
まず、ヘインズジャパンフィットの特徴とディテールについて。
全体

ジャパンフィットの全体像。
素材感といいシルエットといい非常にプレーンな印象。白Tのベーシックはここにあった。
襟(首もと)とリブ
Tシャツの表情をきめる襟(首もと)のリブ。
ここの幅の広さが印象を大きく左右する。確認していこう。

ジャパンフィットのリブは実測で約2センチ。
これは同じくヘインズの3pack-Tの赤ラベルと同じ数値。
ビーフィーは実測で2.5センチ(太め)につき、2センチは標準的なリブ幅となる。
太からず細からずの首もとリブはカジュアルすぎずいい意味で主張が少ない。
タグレス
ジャパンフィットは襟元のタグを廃したタグレス仕様。

タグはなく、Japan fitのロゴがほどよい主張。
ヘインズのTシャツはほとんどがこの仕様でプリントによってモデルがわかる様になっている。
タグがない為チクチクと肌にあたる事もなく、快適な着心地を実現。
実用的な仕様である。
肩・胸部
続いてはTシャツ全体の印象を決める肩と胸部。

ジャパンフィットのそれは非常にすっきりした印象。
フィット感がしっかりしているため後述するサイズ選びが非常に重要となる。
ジャケットは肩で着るなんて言葉もあるが、まさしくTシャツも肩で着る。という事になるだろう。
袖部
次に袖部。

こちらもコンパクト。
やや絞りがはいっており華奢な日本人向けといった所だろうか。
袖丈は短め、袖先にいくにしたがってややタイトになっていくフォルム。
幅広で絞りが少ないビーフィーTとは対照的な袖だと言える。

丸胴
そして、ボディは丸胴を採用。
丸胴とはボディの脇部の縫い目をなくし着用時のストレスを軽減したもの。

脇に縫い目がないフラットな仕様。
見た目にもスッキリしてみえるのが良い。
裾部と着丈
裾部。

一般的な袖部。正直これといった特徴はない。
標準的な着丈。長すぎず短すぎずプレーンな印象がむしろ特徴といえる。
コットン100%の綿素材
次は素材について。
ジャパンフィット(赤ラベル)は綿(コットン)100%。
製品にした段階で洗いをかけてある為、3-packの赤ラベルのように大きく縮む事はない。
※厳密にはここからも若干縮む(とくに乾燥機をかけた場合)


綿の素材感が活かされており、実にニュートラルな印象。
硬すぎず柔らかすぎず、艶もありすぎず無さすぎず、中庸的な所が特徴である。
例えば3-packTの赤ラベルであれば柔らかく艶なし、UNIQLOのスーピマコットンTであれば柔らかく艶あり、ビーフィーTであれば硬く艶なし。といった具合。


ジャパンフィットの場合は素材感全てが中間的な存在。
それが良い。
透ける透けない
続いては白Tシャツの宿命、透ける透けない問題について。
白Tシャツを着用する際、あまりに薄手(低オンス)のものの場合肌が透ける。
例えば3-packTの赤ラベルもそう。
対策としては一枚で使用せずインナーとして使用したり2枚重ねで着用したり。
このジャパンフィットに関してはどうだろう?
実は5.3オンスを採用しHanes公式としても「透けにくい」としている。
しかし例えばビーフィー(BEEFY-T)ほどの高オンス(6.1オンス)ではないため姿勢やタイトなサイズ感での着用などにより透ける可能性はあるため細かい方は注意が必要となる。
という事で、実際に着用し確認したところ、おおむね「透けない」との感触を得た。
個人的には一枚でも着用可能で通常のサイズ感での着用であれば問題ないと考える。
ヘインズジャパンフィット(Hanes Japan fit)のサイズ感とシルエット
ヘインズのジャパンフィット(Hanes Japan fit)を語るうえで、サイズ感とシルエットは欠かせない。
なぜなら、「日本人向け」としてつくられたこのモデルはサイズ感とシルエットから構築されたものだから。
サイズ感
ヘインズジャパンフィット(Hanes Japan fit)のサイズ感について。
まずはサイズ表から確認していこう。
| S | M | L | XL | |
| 着丈 | 63.5 | 66 | 68.5 | 71 |
| 身幅 | 45 | 48 | 51 | 54 |
| 肩幅 | 40 | 43 | 46 | 49 |
| 袖丈 | 17 | 18 | 19 | 20 |
全体的にコンパクトな印象。
肩幅やや狭め、着丈はふつう、袖短め、袖幅狭め、身幅やや狭め。
赤パック、青パックなどに代表される3-pacTのシリーズに比べて着丈は短く、ビーフィーTに比べると身幅はタイトで袖丈も短い事がわかる。
以前の記事にあるが、3-packTの赤ラベルを洗い、乾燥させたサイズ感とほぼ同程度。

非常にすっきりとしたサイズ感でフィット感を高め、華奢な体格の日本人にも合うようにつくられている。
このサイズ感こそが日本人向けとされている仕様である。
170センチやや細みの自分でジャストはMサイズ、ややゆとりを考えた場合はLサイズを使用。
上手に使い分けていきたい。
シルエット
続いてシルエットについて。
ジャパンフィットは全体的にあくまでジャストシルエット。

Mサイズの着画。(パックからそのまま着用した為シワがあるのはご容赦いただきたい)
肩はきっちりめのフィット感、袖丈はややコンパクト、着丈は標準といった具合。
体に沿ったシルエットが特徴的でオーバーサイズやルーズシルエットとは対極にあるかたちだと考える。
その為やややや体型に依存するきれいなジャストシルエットのTシャツといえるだろう。
ヘインズジャパンフィットの特徴とサイズ感のまとめ
以上、ヘインズのジャパンフィット(Japan fit)の特徴とサイズ感、シルエットについて。
サイズ感やシルエット、素材や特徴など、全てが平均的なジャパンフィット(Japan fit)。
1枚でもインナー使いでも使える汎用性の高さも魅力である。
プレーンであることがむしろ特徴的で、着こなしによって見え方を大きく変えられるのがポイント。
使い手によって表情を変えるジャパンフィットの白無地Tシャツ。
ベーシックな無地を着よう。自分らしくあれ。





