ヘインズのビーフィー(BEEFY-T)。
ファンも多くリピート買いをしている人も多いヘインズの名品。
支持される理由は様々あれど、そのひとつに「一枚で着れる存在感のあるシルエット」がある。
白無地のTシャツは体型や着こなしなど、そのセレクトが顕著にあらわれるシンプルアイテム。
だからシルエットは重要で、それにはサイジングが欠かせない。
今回はビーフィーTにおけるサイズ感と縮みについて考察をすすめていく事にする。
ビーフィーTの特徴と着こなしについてはこちら
ヘインズビーフィーTのサイズ感
ヘインズのビーフィーTといえば、そのサイズ感にも特色があらわれている。
まずはサイズ表から。
サイズ表
XS | S | M | L | XL | |
着丈 | 62 | 65 | 68 | 71 | 74 |
身幅 | 45 | 48 | 51 | 54 | 57 |
肩幅 | 42 | 44.5 | 47 | 49.5 | 52 |
袖丈 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
以上のサイズ展開と数値。
同じくMサイズの3-packの赤で、肩幅44・身幅49・72.5という事を考えると、スペック的にも幅はややゆったり、着丈はやや短いという数値が見て取れる。
ボックスシルエット
次に、そのシルエットをみていこう。
短丈にゆったりと存在感のあるフォルム。
一枚でサマになるのは、厚手の綿100ボディとこのボックスシルエットがあっての事。
白無地のボックスシルエットが映える。それがビーフィー。
ビーフィーTの縮みについて
コットン素材の白無地Tシャツを着用するのにあたり注意すべき点がある。
それは洗濯・乾燥を繰り返した際の縮み。
つくりや素材によっても大きくことなるが例にもれずこのビーフィーTも洗濯、乾燥を繰り替えすことにより縮みが発生する。
さっそく見ていこう。
洗濯・乾燥機使用後の寸法
こちらは20回以上着用、洗濯を繰り返し、乾燥機に3、4回入れているビーフィー。
ヘインズの赤パックTの記事でも確認しているが綿100のTシャツはとにかくよく縮む。
実寸の変化からみていこう。
肩幅:47→45.5
身幅:51→46
着丈:68→62
袖丈:21→19
以上のように非常によく縮む。肩幅に関してはさほどではないものの全体的に大幅に縮んでいる。着丈に至っては6センチ。2サイズ分も縮んでしまうとは。
乾燥機を使用しないのであればここまで縮みが出ない可能性はあるが洗濯→乾燥を繰り返すうちに徐々にこの数値に近づいていくと考えられる。
自分も未洗いであればSサイズでジャスト。縮みも想定しMサイズをセレクトしている。
このように、長期間着込んで使っていくつもりであれば1サイズの縮みは見越しながら選んでいく必要があるだろう。
洗濯。乾燥機使用後の各部の変化
では、各部は洗濯。乾燥機使用後にどのように変化しただろう?
全体像
洗濯・乾燥後の全体像。
全体的に縮んでいるのはもちろん、着用、洗いをかけたことによるヨレ、歪みが感じ取れる。
襟元
襟元。
ビーフィーの特徴でもある太リブを備えた襟元。こちらに関しては大きな変化は見受けられない。
洗濯、乾燥を繰り返しても部分へたらない所がビーフィーのウリでもある。指名買いする人が多いのもこの頑丈な襟元(リブ)があっての事。
袖口
次に袖口の状態。
若干の縮みによりうねりがみてわかる。
縮みがよくでている箇所とそうでない箇所、そのコンビネーションがヨレをつくる。
なにもわるい事ではない。
洗いを繰り返したヨレ、歪みがあらわれたTシャツこそ、コットン素材の「らしさ」が感じられ、個人的にも好みである。
Tシャツの経年変化は格好良い
裾
着丈の変化はもっとも大きい。それにともなってTシャツの裾にも変化が見て取れる。
Tシャツの裾部。
ぱっと見てすぐわかるのは前後の長さの違い。繰り返し着用しているため伸びているという事もあるが、洗濯・乾燥をかけた際の縮みが前後同じだとは限らない。
前の方が1センチ程度短くなっている。
これもヨレ、綿素材のTシャツを楽しむひとつの要素であると考える。
まとめ
以上、ヘインズビーフィーTのサイズ感と洗濯・乾燥後の縮み(変化)について。
サイズの変化は着こなしに大きな影響を与える。同じTシャツだとしてSサイズを選ぶかMサイズを選ぶか、それだけで印象は全くもって違うものとなる。
着込み洗濯・乾燥を繰り返すことによる伸縮もそれと同様で、全体のバランスをも変えていく。
しかし、その変化こそがコットンTシャツの特色であり魅力。
赤・青・金ヘインズパックTの種類について
ヘインズのジャパンフィットについて
変化するからアジがある。ビーフィーT、その変化を楽しもう。