コンテンツ
アーペーセー(a.p.c )デニムの色落ち
アーペーセーのデニム(ジーンズ)は色落ちが良い。
これは今までに多くの記事や情報、ブログの穿きこみ考察などでも言われてきた事である。
かくいう自分も「色落ちが良い」という理由もあってアーペーセーのデニムを穿いている。
シルエットも素晴らしいa.p.cジーンズとその種類について
では、デニムの良い色落ちとはどういう事なのだろうか?
自身が愛用しているプチスタンダードの色落ちとともに確認していこう。
ジーンズ(デニム)の良い色落ちとは?
そもそも「デニムの良い色落ち」とはどんな状態を指すのだろう?
自分好みの色落ち
自分もこれまで、様々な種類のジーンズを穿いては色落ちを進めてきた。
その中で感じていた事は、該当するデニムが最終的に「自分好みの色」になるかどうか。
これに尽きると考えている。
そしてその好み(良い色落ちの意味や考え)は人によって全く違う。
例えば誰かがとあるデニムを「良い色落ち」と言ったとして、別の誰かにとってもそれが「良い色落ち」だとは限らない。
だから、自分の好みになるように色落ちさせる。
本当に必要なのはこれ。
「良い色落ち」の意味である。
たかが色落ちなのだがそれだけでは終われない。
その人にとっての好みをデニムに反映させる事。
自分のデニムがデニムらしくあるための穿き方であると考える。
様々な色落ち
例えば、ジーンズ(ジーパン)の元祖リーバイス501XX。
この投稿をInstagramで見る
中でも1960年代中期の色落ちが至高だという人がいる。ザラ感のある表情、タテ落ちが醸し出すコントラスト。
一方では激しい色落ちのデニムは苦手で淡く綺麗なブルージーンズを好む人もいる。
この投稿をInstagramで見る
他の服とも合わせやすく、あくまでキレイな色落ち。
レギュラー501の柔らかい色落ち
そもそもリジットの状態が良いから色落ちはさせたくない。
こういった好みの方もいるだろう。濃色こそデニムという考え。
このように皆んな異なる色落ちを欲しているのだ。
色落ちの種類と方向性
では、わかりやすくするため色落ちを4種類に分類し、考えていく事にする。
● シャープな色落ち ザラ感はないがまっすぐ下に線の様に進む色落ち
● 柔らかい色落ち 現行(赤耳以降)リーバイスのように全体的にぼんやりした色落ち
● リジット 色落ちさせたくない(もはや色落ちではないが)
非常に大まかではあるが上記の4分類。
これに青みの強さや生地の厚さ、環境などその他諸々が交わりあって色落ちは構成されていく。
不確定要素が多く奥が深い。デニムの色落ちの世界。
さて肝心のa.p.cのデニムはどんな色落ちを見せてくれるのだろう?
さっそく考察を進めていく事にする。
a.p.cデニムの色落ちと特徴
apcデニムの色落ちの種類。
思うにシャープで直線的な色落ちをもちながらザラ感のあるクラシックなタテ落ちの要素も見受けられる。
ブランドのミニマルなイメージからすると良い意味で意外性のある風合いあふれるナチュラルな落ち感。
これが色落ちにうるさいデニムフリークからもしっかり支持がある理由なのだろう。
では色落ちと経過について、確認していこう。
プチスタンダード(プチスタ)ジーンズ穿き込み550時間目の色落ち
ジーンズ:a.p.cプチスタンダード(プチスタ)
着用時間:550時間
洗濯:未洗い(ノンウォッシュ)
着用環境:ロールアップ穿き・室内、室外半々
このジーンズにおける色落ちの方向性としてはメリハリは強く濃淡をつけ、ヒゲやハチノスのアタリを重視したもの。このように考えている。
しかし、最終的には黄みが目立つ様な色落ちにはしたくない為後半の洗濯頻度を上げていこうと考えている。
そう、デニムはまったく洗わずに穿き続けると綺麗な白地にならない。
こちらが現状で洗わずの550時間目。
写真ではわかりづらいものの購入時の黒に近いリジットからは全体的に青くなっている。
今はノンウォッシュの期間を長く取りヒゲとハチノスをしっかりつけている途中。
糊が残っている固い状態のままシワが定着するまで穿き続ける。
だからできるだけ洗わない。
色々な情報と意見を総合すると約6ヶ月(週3、4回の着用で1000時間目安)はノンウォッシュで定着させるのがよくいわれるセオリーではないだろうか。
ジーンズのファーストウォッシュについて
ハチノスは既にくっきりと。
穿き始めは生地が硬くダメージで穴が開きやすいため注意が必要。
ここはノリが効いていればある程度必ず出るアタリでタイトに穿くほど細かいハチノスになりシワもしっかりついてくる。
後ろから見た際にも目立つ箇所。
しっかり進めていきたい。
膝部。
タイトなサイジングやシルエットにより強くアタっている。洗わずに穿いていることもありクセがついて膝のかたちが出てきている。
裾部。
自然な擦れは良いがダメージは極力つけたくない箇所。
ほぼロールアップで穿いているためアタリは見受けられない。
裾上げは着地からプラス5センチで切ってある。
縮みは2から5センチの間で想定されるが読み切れない(個体差もある)ため長めにカット。
洗う前のシワと洗った後のシワが縮みによりズレる事もあるため検証もしていきたい。
裾直しのタイミングについて
また、ロールアップの折り目から生地が切れたという事はよく耳にする。
ノンウォッシュの硬い状態で穿いている為生地が切れやすいのである。
そのため折り目やロールアップ部は特に注意。
毎回折り返す箇所を変えるなどでダメージを与えないように注意して穿いている。
まあ神経質になりすぎるのも良くないが最初くらいはそれも楽しいものだ。
今後も色落ち進捗について観察し書き進めていきたい。
自身が思う「良い色落ち」を目指す。色落ちを妥協しない。